卵子提供の妊娠率は?自然妊娠や不妊治療との比較や妊娠率を上げる方法を解説

卵子提供を受けて妊娠することを検討している方のなかには、

卵子提供でどのくらいの確率で妊娠できるのか?
卵子提供で生まれてくる子供に健康上のリスクはないのか?

といった不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

卵子提供は、自然妊娠や不妊治療でなかなか妊娠できない方にとって、妊娠率を大幅に上げる有効な手段となる可能性があります。

本記事では、

  • 卵子提供を行った際の妊娠率
  • 自然妊娠や不妊治療における年齢別の妊娠確率
  • 妊娠率が下がる原因
  • 卵子提供を行った場合の妊娠率

について解説します。

また、メディブリッジの卵子提供プログラムの特徴についても紹介していますので、なかなか妊娠ができない方、お子様を迎えるためにより良い生殖補助医療をお探しの方はぜひ参考にしてください。

そもそも卵子提供とは?

卵子提供とは、第三者から卵子の提供を受けて妊娠出産を行うことです。

卵子提供は、自己卵子での妊娠ができない方が子供を持つために行う不妊治療の手段の一つです。

卵子提供の治療は、第三者の女性である卵子提供者の卵子と依頼者男性の精子を体外受精させ、受精卵を依頼者女性に移植して行われます。

卵子提供の治療内容や適応条件、卵子提供の法律やガイドラインなど、卵子提供について詳しく知りたい方は、以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:卵子提供プログラム

卵子提供を受けた際の妊娠率は?

メディブリッジにおける卵子提供の妊娠率の実績は、ハワイで75%程度、マレーシアで65〜70%程度(いずれも1個の正常胚、胚盤胞移植)です。

万一、1度目の移植で妊娠できなかった場合も、凍結保存した受精卵があれば、以降の周期で移植が行えることもあり、最終的にお子様を迎えることができる確率は、更に高くなります。

この数値は、通常の体外受精における全年齢での1移植あたりの妊娠率である40.6%(凍結胚盤胞移植)、28.5%(新鮮胚盤胞移植)を大きく上回っています。

参考:日本産科婦人科学会の報告(15P)

メディブリッジにおける卵子提供を受けた際の妊娠率が高い要因として、医療技術の高さ、移植周期の投薬の違い、培養技術の高さ、ドナーの卵子の質の高さなどが挙げられます。

【年代別】自然妊娠率は?

それでは、自然妊娠率はどのくらいなのでしょうか?

年代別の自然妊娠できる確率は以下のとおりです。

年齢1周期当たりの確率
20代25~30%
30~34歳25~30%
35~39歳約18%
40~44歳約5%
45歳約1%
参考:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition

上記は、海外のデータですが、日本における年代別妊娠率も、30歳代後半から妊娠率が大きく下がっていく傾向は共通すると考えられます。

一年間での妊娠確率も、20~24歳では86%であるのに対し、35~39歳では52%、40~44歳では36%と自然妊娠の確率はかなり低くなります。

日本生殖医学会でも、加齢とともに女性の妊孕性(妊娠できる力のこと)が低下し、不妊症が増加することに言及しています。

不妊の確率は、25歳~29歳で8.9%、30~34歳で14.6%、35~39歳で21.9%、40~44歳では28.9%まで増加すると報告されています。

自然妊娠率と比較しても、卵子提供における妊娠率は高い数値であると言えるでしょう。

加齢とともに妊娠率が下がる原因

それでは、なぜ加齢とともに妊娠率は下がるのでしょうか。

その原因を2つ説明します。

卵子の数が減るから

妊娠率が下がる原因の1つは、卵子の数の減少です

卵子のもととなる卵母細胞は、生まれてからは作られることはなく、胎児の頃に作られてから数が減っていきます。

生まれた時には100~200万個、月経が始まる頃には30万個、その後、排卵のたびに1000個ずつ減り、45歳~55歳の頃には1000個程度になり、排卵ができなくなり、閉経します。

卵子の数が減ると、たくさんの卵子の中から状態の良い卵子を排卵することができなくなります。

卵子数の減少により排卵しない、不妊治療での排卵誘発に反応しにくくなるなどの理由で、妊娠率が下がることが考えられます。

卵子の質が落ちるから

妊娠率が下がるもう1つの原因は、卵子の質の低下です。

既に述べたとおり、女性の一生分の卵子は全て胎児のときに作られ、その後新しく作られることはありません。

つまり、卵子は女性が年齢を重ねたぶんだけ質が低下してしまうということです。

卵子は、質の低下により、染色体異常の頻度が高くなり、生殖力が落ちていきます。

染色体異常を持った卵子は受精しても、高確率で成長を途中で止めて流産となります。

このため、加齢とともに質が落ち、妊娠率が顕著に下がります。

参考:高齢妊娠に伴う諸問題

下記の記事では、加齢とともに妊娠がしにくくなる理由や40歳を過ぎた場合、妊娠するために何をすれば良いのかについて解説しています。

ぜひ参考にしてください。

関連記事:40歳を過ぎて妊娠することは可能ですか?| 卵子提供・代理出産なら【メディブリッジ】

不妊治療をしている人が子供を授かる確率は?

これまで、卵子提供による妊娠率、年代別の自然妊娠率について紹介してきました。

それでは、不妊治療をしている人が子供を授かる確率はどのくらいなのでしょうか。

厚生労働省が作成した不妊治療における出生率の資料を参考に下表を作成しました。

年齢流産率出産率
25歳13.1%20.9%
30歳16.3%19.9%
35歳20.3%16.3%
40歳35.1%7.7%
45歳64.6%0.6%
参考:不妊治療における年齢別の出産率と流産率|厚生労働省

上記より、25歳での不妊治療における出産率は20.9%、30歳代始めにかけて出産率はゆるやかに下降、30歳代中盤より下降の度合いが大きくなり35歳で16.3%、40歳では7.7%まで下がり、45歳では0.6%となります。

このデータから、不妊治療により子供を授かる確率は加齢とともに下がり、一定の年齢を超えると子供を授かることがかなり困難となることがわかります。

そのため、これらと比較しても、卵子提供を受けたことによる妊娠率は高いと言えるでしょう。

それでは、なぜ卵子提供を受けると妊娠率が高まるのでしょうか。

以下で詳しく解説します。

卵子提供を受けると妊娠率が上がる理由

先述した妊娠率は、メディブリッジで卵子提供を受けられた方の治療実績です。

メディブリッジの卵子提供プログラムがなぜ高い妊娠率を誇るのか、5つの視点から解説します。

20歳~30歳の健康な喫煙していないドナーを前提としているから

メディブリッジの卵子ドナーは、年齢は20歳~30歳、非喫煙者の健康な方を前提条件としています。

卵子は、加齢とともに質が低下します。

喫煙は、ニコチンなどの成分により、女性ホルモンの分泌が減少し、卵子の遺伝子異常を起こしやすくします。

メディブリッジでの卵子提供では、卵子の質を下げる要因を取り除くために、基準を設けているため、質の高い受精卵が得られ、妊娠率が上がっていると言えます。

さらに、卵子ドナーに選ばれた際には、身体検査を受けていただいており、ドナーのコンディションの変化も確認しています。

長年の実績があるから

メディブリッジは、卵子提供・代理出産エージェントとして、2024年に17年目を迎えました。

1000組以上のクライアント様がお子様を授かられ、メディブリッジも業界最大級のエージェントに成長しました。

多くの卵子提供・代理出産症例に関わり、培ったノウハウをもとに、プログラムをブラッシュアップしてまいりました。

卵子提供・代理出産エージェントを長く営むことで蓄積された技術や知識により、医療機関や提携先の信頼を得て、高いパフォーマンスを発揮できるチームを作ることができていると自負しております。

ドナー採卵保証制度があるから

メディブリッジには、ドナー採卵保証制度があります。

メディブリッジの卵子ドナーは、20~30歳の喫煙していない健康な女性です。

採卵で採取できる卵子の数は、卵巣予備能(どのくらい卵巣に卵胞が残っているか)に依存し、年齢が若いほど採卵数は多く、加齢とともに採卵数は減少する傾向にあります。

このため、自己採卵での不妊治療と比較して、多数の卵子を採卵できるケースが多いです。

しかし、事前検査で予見できない何らかの要因で、ドナーから採卵ができないことも起こり得ます。

卵子ドナーが万一採卵まで至らなかった場合、無償で次のドナーを紹介させていただきます。

ドナー採卵保証制度があるために、卵子を得られずに治療を断念することなく、多くの方が妊娠に至っています。

※クライアント様側の事情により採卵が中止された場合は、「保証外」となります。また、ドナーさんの採卵が行われた場合は、その個数にかかわらず、本保証制度の対象外となります。

信頼のおける医療機関、実績のある医師により治療を行うから

メディブリッジの卵子提供プログラムで卵子提供を行う現地の提携病院は、外国からの患者を多数受け入れている大病院で、過去の施術内容の情報開示も行っています。

信頼のおける医療機関のなかで、豊富な経験と高い技術を持った医師のみが、提携パートナーとして治療にあたっています。

卵子提供で良い結果を得るためには、生殖医療を行う医師の知識と技術、医療設備も重要です。

成熟した卵子を多く採取するためには、個人に合わせた適切な投薬を行う必要があります。

胚移植の際も、移植の位置など、判断力と熟練した手技が求められます。

メディブリッジの質の高い生殖医療の提供を最重要視する取り組みが、高い成功率という結果に現れていると言えます。

ストレスのない治療(サポート体制)を行うから

メディブリッジの手厚いサポート体制も、高い治療成績を支えています。

メディブリッジでは、すべてのスタッフが不妊カウンセラーの教育を受けています。

また、日本不妊カウンセラー学会の資格保持者も在籍しています。

渡航先では、日本人の女性スタッフがクリニックへの送迎、診察時の通訳などをサポートしています。

クライアント様の不安を解消し、ストレスなく過ごしていただくことが、妊娠経過や出産を順調に進めることにつながると考えています。

卵子提供を受けるメリットやデメリットは?

これまで、卵子提供による妊娠率や卵子提供による妊娠率が高い理由について紹介しました。

それでは、卵子提供を受けるメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

まず、卵子提供を受ける最大のメリットは、自己卵子を使った不妊治療に比べ、妊娠率が大幅に上がることです。

卵子提供の場合、ドナーの元気な卵子が使用されることで、生殖力の高い受精卵ができるためです。

一方、卵子提供で高齢妊娠をした場合には、分娩時間が長くなったり早産の確率が上がったりするなどのデメリットがあります。

また、費用が高額であること、1度の移植で妊娠しなかった場合、再びトライする際に追加の費用がかかってくることなど、金銭面も考慮する必要があります。

下記記事では、卵子提供のメリットとデメリットについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:卵子提供のメリットとは

また、卵子提供は、受精卵を子宮内で育て、出産することができない場合には選択できない治療法であることにも注意が必要です。

子宮の問題などで妊娠・出産ができない方の場合は、第三者に受精卵を託し出産してもらう、代理出産という選択肢があります。

下記では、代理出産について詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:代理出産プログラム

卵子提供による妊娠率をさらに高めるためには

卵子提供による不妊治療は、妊娠率が高いことを紹介しました。

それでは、卵子提供により子供を迎えられる確率をさらに高めるために意識して取り組むと良いことについて3つ紹介します。

早いうちに卵子提供を受ける

卵子提供では、卵子ドナーの生殖力の高い卵子を用いるため、自己卵子による体外受精と比較して染色体異常のリスクは下がります。

しかし、卵子が若くても、卵子提供を受ける側の年齢が高いと、早産となる確率が上がり、死亡や障害のリスクが高くなることには注意が必要です。

40歳代のうちに卵子提供プログラムをスタートすることで、正産期に出産できる可能性が高まります。

卵子提供を検討している場合は、早めに準備を始めると良いでしょう。

子宮内膜を厚くする食べ物を食べるよう意識する

卵子提供で妊娠を成立させるには、移植された受精卵が正しく着床しなければなりません。

着床のためには、子宮内膜が厚くなっている必要があります。

妊娠率を少しでも高めるために、子宮内膜を厚くする食べ物を食生活に取り入れるのも良いでしょう。

イソフラボンを含む大豆類や、ビタミンEを含むナッツ類、亜鉛を含む牡蠣・黒ゴマ、葉酸を含むブロッコリー・グレープフルーツ・バナナ・キウイなどを意識して摂ると良いでしょう。

下記に子宮内膜を厚くする食べ物について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:子宮内膜を厚くする

適度に運動をする

適度な運動は、妊娠率を高め、良い経過で妊娠を進めることに役立つでしょう。

運動により、全身の血流が促進されると、卵巣の血流も良くなり、卵巣機能が高まることが期待できます。

卵巣は、妊娠のためのホルモンを出す重要な器官であり、着床のために子宮内膜を厚くする黄体ホルモンも卵巣から分泌されます。

卵巣の血流を良くして栄養が行き届くようにすると、卵巣が本来の機能を発揮でき、受精卵の着床率を高めることができるでしょう。

ハードな運動をする必要はなく、早歩きや掃除などで構いません。

数分間で良いので、少し心拍数が上がり、体が温まる程度の運動を生活の中に取り入れ、一日のなかで何度も行うことがおすすめです。

まとめ

本記事では、加齢による妊娠率の推移、妊娠率が下がる原因、卵子提供を行った場合の妊娠率、卵子提供プログラムの妊娠率が高い理由などについて解説しました。

妊娠率は、加齢により低下し、40歳を超えると著しく低下します。

妊娠率低下の主要因となる卵子の質の低下をカバーできる治療法が、卵子提供です。

卵子提供プログラムでは、自己採卵での不妊治療と比較して妊娠率が大幅に上がります。

メディブリッジの卵子提供プログラムでは、卵子提供での妊娠確率をより高められるよう、熟練した技術を持った医師・設備の充実した病院と提携し、質の高い生殖医療を提供しております。

卵子提供を検討している方は、ぜひ一度メディブリッジまでお問い合わせ下さい。