子宮の様々な機能を支えているのは、実は脳です。
脳、卵巣、子宮がネットワークを組み、女性ホルモンの分泌をコントロールしています。
脳の中でも司令塔の役割を担っているのは、「視床下部」です。
「視床下部」は不規則な生活や食生活の乱れ、過剰なダイエットなどのダメージにより働きが鈍くなることが知られています。
健康な子宮を保つためにはどのような習慣を心がければ良いのでしょうか?
1.生理カレンダー(基礎体温)をつける
生理はいわば、ホルモン分泌が行われたことを知らせてくれるサインです。
一般的な生理周期は28-35日ですが、個人差があるので周期に一定のリズムがあれば大きな問題はありませんが、1ヶ月の内に2回以上生理が来る人や周期が39日以上の人は1度検診を受けることが勧められます。
周期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」の4つを繰り返すことを言います。
「卵胞期」では卵胞ホルモンが分泌され、妊娠に備える為に子宮の内膜が少しずつ厚くなります。
「排卵期」は黄体かホルモンが分泌されることで、卵胞は晴れるし、排卵が起こります。
「黄体期」は黄体ホルモンと卵胞ホルモンが分泌され子宮内膜がさらに厚くなり、受精卵が着床しやすい環境を作る役割を担っています。
基礎体温を記録するだけで安心せず、生理の開始や終了日、体調の変化やおりものの状態なども記録できる、生理カレンダーを作成することで自身の状態を把握できますね。
2.食生活を見直す
栄養バランスを考えながら女性ホルモンをスムーズに働かせるための栄養素を積極的に摂取することが妊娠への近道と言われています。
女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが多く含まれる大豆製品や血液をサラサラにして体内の血行を促進してくれる魚や海藻類は非常に重要です。
また、加齢により女性ホルモンが減少することで起こる骨粗しょう症の予防には、骨を強化する働きのあるカルシウムが有効です。
子宮は冷えやすい臓器として知られてる部位ですので、冷たいものより、温かいものを口に入れるよう意識し、料理に体の熱を生み出す、香辛料やショウガなどの食品を加えると良いですね。
3.冷えを防ぐ
体が冷えると血行が悪くなり、様々な不調の原因になります。
露出の多い方やおなかを出すデザインのファッションや生脚などは素肌が食説外気にさらされて、体に負担がかかると言われています。
体の冷えを防ぐ為には、繊維が発熱する下着や保温効果のある下着を着用するもの効果的です。
また、入浴は40度くらいのぬるめの湯船に使って、体の芯から温めながら湯船の中で手足をマッサージ(ふくらはぎを中心に)すると全身の血行がよくなり冷えを防ぐことが出来ます。
4.適度な運動をする
体を動かすことには肥満や生活習慣病を防ぐ意外に気持ちを明るくする要素が多くあります。
体を動かすと、脳の結構がよくなり、卵巣に指令を伝達する脳下垂体の働きが活性化します。
もう一つは「過度な運動をすると、脳から幸福感を感じられるドーパミンや、イライラを沈めて気持ちを穏やかにするセラトニンという脳内物質が分泌されます。
運動というと、激しい運動を思い浮かべる人もいるかと思いますが、ストレスになるほどの運動は逆効果です。
心地よいと感じることが何よりも大切で、太陽の光を浴びながら活動的に過ごすと効果的です。
5.貧血を防ぐ
「貧血」には鉄欠乏性貧血と脳貧血があり、血中の鉄分が不足したことによって起こるのを鉄欠乏性貧血と呼び、血圧が低い為に脳に十分な血液が流れない一過性の脳虚血症を脳貧血と呼びます。
この2つの貧血の中で、注意をしたいのは、「脳貧血」です。
朝ご飯を食べて体を目覚めさせ、血流を良くする食べ物を積極的にとったり、適度な運動をしたりして下半身を鍛えることで予防が出来ます。
日常生活の中では急な動作を避けて、一呼吸おいて次の行動をするよう心がけるといいかもしれません。
どれも今日から実践できそうな習慣ばかりではないでしょうか?
食生活の改善から日々の行動まで、子宮を大切にして妊娠力を高めていきたいですね。