健康な男女が妊娠を望み、避妊をしてないにもかかわらず2年以上妊娠しない事を不妊症といいます。
女性の場合、生理不順や生理痛がひどいなどの症状があると、何か問題があるのではないかと思いますが、男性は射精できれば異常は無いと思いがちです。
しかし、実際は不妊の原因は男性4割、女性4割と男女半々と考えられています。
最近では、パソコンが与える男性への影響が注目されています。
まず、パートナーのことは好きだし女性にも興味があるが、性欲がまったくわかないという傾向ですが、実は性欲がわかないという現象はパソコンと向き合う時間に比例して増えているといわれています。
例えば、パソコンに向かって仕事に夢中になり食事をとり忘れ、その後も空腹感を感じないなどの、食欲の喪失が起こり、それと同様に性欲という本能も奪ってしまうといわれています。
また、男性がノートパソコンで無線LANを使うと精子が損傷するかもしれないとの研究結果が学術誌で発表されています。
これは、無線LANの電磁波を精子に曝露させたところ、運動率の低下やDNAに損傷といった影響があり、ノートパソコンのそばに近づくほど、影響を受けた精子の数値は倍以上にもという結果が報告されています。
さらに、昨今では世界的に精子の数そのものが減っているといわれています。
これは、人工的な化学物質が体内に入ってホルモンに影響を与える環境ホルモンが原因と報告されています。
男性は、パソコンと環境ホルモンの両方に侵され深刻な状況にあり、女性には排卵や生理不順を治す薬などいろいろありますが、男性は薬による治療が難しいのです。
また、男性は「性的能力=仕事能力」といった考えがあるため、不妊と言われたらプライドを傷つけられたような気がします。
そういう経験をしないためにも、女性以上に早めのケアが大切です。
しかし、染色体の異常で精子が形成できないなどの病気ではない場合、精子は毎日作られるので、普段の心掛けである程度精子の状態は改善されます。
それでは、どのようなことを心がければ良いのでしょうか?
- 健康な体の維持のために朝食は必ず取り適正な体重を保つ
- 精子の細胞分裂を活発にするために銀杏葉エキス、ビタミンC・E、亜鉛をとる
- 体温調整が出来るよう睾丸を締め付けず、サウナや長湯を控える
- 細胞分裂の阻害を防止するためにコーヒーをやめる
- 睾丸を適度に刺激して血液の流れをよくする
- 古い精子をためないよう定期的に放出する
- パソコン作業を1日2時間以内にする
上記の項目を心がけることで、精子が良い状態になります。
なお、精子の生成から射精まで約72日かかるため、結果が出るには約3ヵ月近くかかります。
妊娠はパートナーの協力が不可欠です。
男性が妊娠力を上げるために、普段の生活の中でできることを、ぜひ取り入れてみましょう。