毎日なにげなく食べている食材の中にも、不妊改善に役立つ働きをする食材があります。
しかし、私たちの生活は、ほんの数十年で衣食住すべてにおいて豊かになり、食べ物も近所のスーパーやコンビニなどで、調理をしなくてもすぐに食事をすることができ、ハンバーガーなどのジャンクフードもあふれています。
コンビニ食品やファーストフードは栄養が偏りがちで、カロリーも高めで食品添加物などの点からもあまりお勧めできません。
私たちの体は、毎日食べている食物からつくられているわけですから、偏った栄養からはけっしてバランスの良い体は生まれないのです。
これからは、きちんとした食事をとる「スローフード」で食事を楽しみましょう。

不妊改善に役立つ食材とは

食品の栄養素は大きく3つに分類されます。

  1. 体を動かすエネルギーになる炭水化物と油脂類
  2. 血や肉になるタンパク質
  3. 体を効率よく動かすために必要なビタミン・ミネラル類

私たちの体を車に例えると、①は車を動かすためのガソリン、②は車のボディー、③はエンジンオイルやブレーキオイルの役割を果たします。
どれが欠けても車は走りません。
いくら高度な治療を受けても、体の基礎がきちんとできていなければ治療の効果は期待できません。
もしかしたら、食生活の乱れが不妊の原因の一つになっているのかもしれません。

また、自然界で作られた食材には、体を健康に保つ重要な要素がたくさん含まれています。
特に季節の旬の食材には、その季節にしか含まれない滋養があり、まさに「医食同源」という言葉の通りなのです。

不妊に効く食材

  • 野菜・果物類
    あしたば、かぼちゃ、にんにく、しいたけ、アロエ、ごぼう、しょうが、バナナ、アボカド、玉ねぎ、緑黄色野菜等
  • 穀類・いも類
    玄米、こんにゃく、山いも、里いも
  • 魚貝・海草
    いか、いわし、いくら、海草類、カキ、かれい、鮭
  • その他
    豚肉、卵、きな粉、アーモンド、ピーナッツ、ごま

もちろん、これらの食材を食べていれば絶対に不妊は治る、という単純な話ではありません。
しかし、これらの食材を意識して食べることで性ホルモンなどを正常に保ち、妊娠しやすい環境をととのえると考えられているので、不妊体質が改善されるかもしれません。
これを機会に自然界の食材パワーについて知り、一つでも多くの食材を食卓に登場させてください。

また、リラックスしながらの楽しい食事は、消化・吸収もよいといわれます。
ご主人とその日にあったことなどを話しながら、ゆっくりと食事を楽しむ時間を持ちましょう。