子宮筋腫という言葉、女性なら聞いたことがあると思います。
いったいこれは、どのようなものでしょうか?
子宮筋腫とは、子宮の筋肉からできる良性のできもののことです。
30代、40代になると、筋腫ができる割合は増えてきます。
40代以上になると、子宮筋腫があるのは決して珍しいことではありません。
子宮筋腫がある方が不妊治療を受ける場合、子宮筋腫が受精卵の着床を邪魔することがあります。
筋腫の大きさ、場所によって、その対処が変わってきます。
子宮筋腫が不妊を招く要因となることもありますが、筋腫があっても着床に影響しないこともありますので、慎重に医師の判断を仰ぐ必要があります。
筋腫がある方が不妊治療を受ける場合、筋腫の治療と妊娠のどちらを優先するかは、状況によって異なります。
では、どういった観点で、治療方針を判断すればいいのでしょうか?
考えられる判断材料は、下記のようなものになります。
筋腫の治療方針を決める際の判断材料
- 年齢
女性の年齢が35歳未満なら、子宮筋腫の影響の有無やその程度をしばらく様子をみて、医師と相談することをお勧めします。 - 筋腫による症状の有無
月経過多などの症状がある場合は、日常生活に支障がでることもあります。そういった場合は、筋腫の治療を優先する必要があるかもしれません。 - 筋腫の大きさ、位置など
子宮の内側に筋腫が出っ張ってできており、子宮の内側に凸凹があるような場合は、筋腫が着床を妨げる原因になることがあります。
明らかに子宮筋腫が着床を妨げているケースでは、筋腫を切除することで、妊娠の確率が上がると考えられます。 - 他の不妊要因があるかどうか
他の不妊要因を治療したにもかかわらず、妊娠に至らない場合には、子宮筋腫の影響も考慮に入れる必要があります。
医師によっても、筋腫の治療方針は異なることがあります。
治療に際しては、信頼のおける医師に相談し、場合によっては他の医師にセカンドオピニオンを聞いてみるのもよいでしょう。
妊娠を優先すべきか、筋腫の治療を優先すべきか、それぞれの選択肢のメリット、デメリットを比べることが重要です。