孤独感、イライラ、辛い気持ちなど不妊のつらさは話すことで軽くなることもあるのではないでしょうか?
あなたにぴったりのカウンセリングとはなんでしょう?
現在、不妊を専門的に扱うカウンセリングは大きく分けて2つあります。
まず1つは臨床心理士という心理の専門家によるカウンセリングです。
一般のカウンセリングでも教育や発達の専門家がいるようにその一つとして不妊分野があると考えると分かりやすいでしょう。
ただ専門のカウンセラーが病院やクリニックに常駐しているのはまれで、週に何度かカウンセリング日を設けている施設が多いようです。
主に通院者向けですが、患者さん以外のカウンセリングを受け付けている施設もあるようです。
なお、カウンセリングにかかる費用は5,000円前後であることが一般的です。
日本生殖医療心理カウンセリング学会が生殖医療における心理的なサポートについて、臨床心理士や医師・看護師などが研究・実践を行っており、正しい知識と技能を持った不妊カウンセラーを育成しています。
現在、不妊を専門とする心理カウンセラーは全国に数十人程度ですが、今後は徐々に増えていきそうです。
もう1つは「治療を受ける・受けない」や「どんな治療を受けるか」を決める為のカウンセリングです。
病院やクリニック、不妊相談所などにいる学会認定を受けた「不妊カウンセラー」が相談に応じることが一般的です。
体外受精に関わる不安や調整、判断については「体外受精コーディネーター」が相談に応じます。
これは、日本不妊カウンセリング学会が認定する資格で、学会には生殖医療の様々な立場の専門家が参加しています。
通院先での相談は無料で行われることも多く、外来のおりに気になることを相談したり医師に聞けなかったことを気軽に相談できるのもメリットです。
このように不妊カウンセリングといってもそれぞれの目的と得意分野が違います。
今後の治療方針について考えたい、妊娠率などの情報がほしいなど、そんなときは不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターへ相談してみましょう。
最新の治療方法や情報、医療機関が持つデータを得たり、不安を解消したりすることは安心して治療を受けるためとても大切なことです。
専門用語が多く飛び交う不妊治療の現場だからこそ、勘違い小さな疑問をそのままにしては、納得のいく治療を受けるのは難しいのではないでしょうか?
検査や治療を受ける前には、医療機関任せの受け身にならず、自分で治療の選択をすることも大切と言えるでしょう。
体外受精や顕微授精などの高度生殖医療に伴う治療費は高額になることも多いので、じっくりと丁寧な説明を受けたいものですね。
心と体への負担が多い不妊治療だからこそ、良い相談相手との出会いが必要ではないでしょうか。