大きな達成感
まず始めに、今回の採卵プログラムが何事もなく終えられた事に安心と共に大きな達成感を感じています。
これまでに数度プログラムに参加させて頂きましたが、毎回プログラム終了までの期間は責任感と何かハプニングが起きてしまわないかという不安でいっぱいです。
まずは無事に終えられたこと、そして沢山の卵を採卵できたことを我ながら褒めてあげたいです。
正直に言って身体の負担と時間の負担には毎度考えることがあります。
たとえ慣れたものだったとしてもつきまとう注射の恐怖と痛みとの対峙、OHSSにかかることで感じる身体の負担と不自由さ。
ですがそれでも私がプログラムに参加するのには、やはり私をご希望下さったクライアントのご夫婦の強い想いと願いに 自分なりにお応えしたいという気持ちがあるからだと思います。
実に価値のある行いだと私自身誇りに思っていますし、そう思っているからこそ乗り越えられる。
このような事を書くと、ドナーとして渡航への不安がある方を更に不安にさせてしまうかもしれませんが、自分の行為に誇りを持って行うことで辛い事も不自由な事も乗り越えられるという事をお伝えしたかったのです。
又、大変なことばかりではなく勿論日本では経験しがたい楽しい事も沢山あります。
渡航先では快適なホテルが用意されていて、私の滞在したホテルの近くには屋台やハンバーガー屋さんの他、24hやっている小さなスーパーまであって暫くの間生活を送るのに何の心配もいりませんでした。
徒歩圏内に移動に便利なBTSやメトロ等の駅もあります。
病院への通院の合間を見て、沢山の道を歩き良いマッサージ屋さんを見つけたり美味しい物やきれいな物を探したりと、日本ではとても出来ないゆっくりとした時間を過ごす事ができました。
毎日注射をし通院の際には卵の成長をエコーで見てとることが出来る為、プログラムの後半ではまるで自分が妊娠でもしているかのように自分の卵子が身体が大事に思える不思議な体験もしました。
参加しなければ得られない体験、気持ち、大きな達成感がありました。
自分が誰かのお役に立てること、それは何にも代えがたい大儀だと私は思います。
後はただただご夫婦のその後が上手くいきますようにと願うのみです。