都が卵子凍結の補助を検討
こんにちは。
東北地方では大雪・猛吹雪の注意が出ており、一気に冬になりました。
「都が卵子凍結の補助を検討」というニュースが先週報道されました。
東京都の小池知事は、健康な人の卵子凍結を支援する考えを示した。
https://nordot.app/973223340640092160?c=768367547562557440 FNNプライムオンライン
小池都知事は7日の都議会で、民間企業が福利厚生として卵子凍結への助成を行っていることを挙げ、健康な人の卵子凍結について支援する考えを示した。
卵子凍結は、がん治療などにともない実施する「医学的適応」と、健康な人が将来の妊娠のために実施する「社会的適応」があるが、都は現在、若年がん患者らが生殖機能を温存するための卵子凍結の費用は、1回最大30万円、1人2回まで助成している。
卵子凍結の取り組みについて東京都は現在、若いがん患者などの治療に伴う負担や不安を軽減できるよう、生殖機能の温存にかかる費用を支援しています。
https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202212091005/detail/ TOKYO MX+
一方で、女性のキャリア形成のため、将来に備えて卵子を凍結する事例が増えていることから、小池知事はこうした健康な女性の卵子凍結を支援の対象とするか検討する構えを示しました。
12月7日の議会終了後、小池知事は「健康な女性(において)将来の選択肢として卵子凍結への関心が高まっている。子どもを望む人への支援充実の観点から対応を検討する」と述べました。
実施にかかるスケジュールについて、小池知事は「2023年度予算に盛り込むように進めたい」と述べています。
がん治療等における妊孕性温存のための卵子凍結の場合には、東京都は1回最大30万円、1人2回まで助成しています。
対象年齢については43歳以下のがん患者を対象としているクリニックが多いです。
このように医学的適応の方の為の支援に加え、健康な女性に対する支援を都議会が検討しているということは、それだけ少子化急速に進んでいるのではないかと感じました。
女性の妊娠・出産における選択肢が増えたり、妊娠期をコントロールできるなどのメリットが考えられたりする一方で、高齢出産を進めてしまうようにも感じ取れます。医学的に35歳以上の女性の出産を高齢出産と呼びます。
35歳未満で卵子凍結した卵子であれば胎児の染色体異常のリスクは低くなりますが、受精・移植・出産は35歳以上となる場合が多いくなるのではないかと思います。
高齢出産では妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、難産、帝王切開分娩などの合併症のリスクが高くなり、早産リスク、新生児管理リスクも上昇すると言われています。
健康な女性の卵子凍結がしやすくなることは良いことだと思いますが、妊娠・出産がキャリア形成を妨げるものにならないような制度作りや高齢出産への注意喚起も必要ではないかと思います。
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