卵胞刺激
体外授精において卵胞を刺激する方法はさまざまあります。代表的な方法と特徴をまとめると以下の通りとなります。不妊治療を進めてゆくにあたりまして参考にしてみてください。
ロング法
- 採卵周期の前周期から排卵をコントロールして卵巣を刺激する
- GnRHアゴニスト製剤の点鼻薬を前周期の高温期半ばから使用開始する
- ホルモン値により注射の種類と量を決定する
- 卵胞の直径が12~14mmになったらLHを含む注射を使用する
- 直径18mmの卵胞が2つ以上できたらhCG注射で採卵する
- 適応:37歳以下、前胞状細胞が8個以上、卵巣刺激の反応が良好、初めてIVFをする方
ショート法
- 体外授精する周期の月経1~3日目からGnRHアゴニスト製剤の点鼻薬を使用する
- 卵胞を刺激する注射の種類と量はロング法と同じ
- 卵胞の直径が16~17mm(ロング法より少し小さい)でhCG注射により採卵する
- 適応:38歳以上、卵巣刺激の反応が不良、ロング法がうまく行かない方、アンタゴニスト法が選択できない方、前胞状卵胞が7個以下
アンタゴニスト法
- 短時間で強い効き目のGnRHアンタゴニスト製剤で排卵抑制し卵胞刺激する
- 前周期の検査結果と受精期の月経1~3日目の前胞状細胞数とLH値により注射種類と量を決める
- 月経3日目頃から注射は開始する
- 直径14mmでアンタゴニスト製剤を注射。さらに刺激して卵胞を成熟させ卵胞が20mmで採卵
- 適応:38歳以上、前胞状卵胞が7個以下、卵巣刺激の反応が不良、PCOSの方、OHSSが心配な方
自然周期法
- 飲み薬と最小限の注射を併用する
- 卵巣機能が低下した方向け
- 飲み薬を服用して刺激注射を2~3回注射
- 排卵抑制は行わないのでいつ排卵するかは不明
- 卵胞の成長とホルモン値を見ながら採卵日を決める
- 適応:40歳以上、前胞状卵胞が3個以下、他の方法でうまくいかなかった、卵巣の機能が極度に低下している、排卵誘発剤を使用したくない方など
これらの処置を行っても採卵できないケースなどがあるかと思います。弊社メディブリッジのプログラムの一つに、ドナーから卵子の提供を受けてお子様を授かる方法として、卵子提供プログラムがございます。お問い合わせいただければ弊社スタッフがプログラム内容を説明いたしますので、ぜひお問い合わせください。
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