卵子や精子、胚にはどんな栄養が必要なのでしょうか
こんにちは。
東京は蒸し暑い日々が続いております。
卵子や精子、胚にはどんな栄養が必要なのか考えたことはありますでしょうか。
細胞の主成分は、水分、たんぱく質、リン脂質、コレステロール。
これは卵子や精子、胚も変わりがありません。
では、これらの栄養はどのような働きをしているのでしょう?
■タンパク質
ヒトのからだの20%を占めるといわれるたんぱく質ですが、その働きは多岐にわたります。
栄養の貯蔵や輸送に関わったり、代謝に関わる酵素として働いたり、傷の回復を早める作用もあります。また、エネルギーの源であり、免疫力を高めたり、血液を正常に保ったりと、生命を維持する重要な働きを担っています。
■りん脂質
細胞膜を形成する成分の1つで、水と油をなじませる性質があります。
ほかには、記憶力を高めるアセチルコリンという伝達物質の原料でもあり、気力や集中力アップさせる働きも。また、体内で脂肪がエネルギー源として使用・貯蔵される時に、たんぱく質と結びついて血液中を移動します。
リン脂質にはいくつかの種類がありますが、よく知られているのがレシチンです。
不足すると、細胞膜の役目である選別作業がうまくいかなくなったり、血管にコレステロールがたまり、それが悪化すると動脈硬化あ糖尿病につながる恐れがあるというものです。
■コレステロール
リン脂質と同じく、細胞膜を形成する成分の1つです。
からだに悪いものと思われがちですが、不足してもよくありません。強い細胞膜をつくるために欠かせない成分で、脳の神経線維を覆う膜状成分でもあり、脳の情報をすばやく伝達する役目を果たしています。
また、ステロイドホルモンの原料で、妊娠にかかわりの深いエストロゲンやプロゲステロンも、このステロイドホルモンの一種です。
不足により細胞膜がきちんと機能しないと、からだに必要なものの出し入れが上手くいかず、免疫力が低下してしまいます。
では、これらの栄養をどうやったらうまく摂り入れられるの? と思いますよね。
たんぱく質だとか、リン脂質だとか、コレステロールだとか、どうしたらいいの?!と…。
それには「高タンパク、低糖質の食事」がいいようです。
この「高タンパク、低糖質の食事」で、体外受精の成績が良くなったという発表もありますし、「質のいいタンパク質を摂ること、そして糖質を抑えること」であれば、わかりやすいでしょう。
ただ漠然と、身体に良いと言われるものを摂取するのではなく、目的別に理解をして摂取出来たらより効率が上がりますね。