着床前診断プログラムについて
こんにちは。夜はブランケットが心地よい涼しさになってきましたね。
さて、本日は弊社の着床前診断プログラムについてお話をさせて頂きます。着床前診断とは、どういったものか、皆さんご存じでしょうか?
着床前診断(PGS/ Pre-implantation Genetic Screening)とは、受精卵から細胞核をいくつか生検し、染色体に異常がないかどうかを調べる検査です。現在日本国内ではこの検査を行うことは大変難しく、一般に行うことは出来ません。
※生検とは、受精卵から細胞核を取り出す技術のことです
着床前診断プログラムとは、奥様が採卵した後ご主人の精子を授精させ、出来上がった受精卵に対して検査を行うプログラムのことを指しており、奥様の採卵も現地クリニックに
て行って頂きます。海外の提携クリニックで体外受精を行い、その受精卵に対して着床前診断を行ったあと、移植も現地にて行うプログラムです。
着床前診断を行うことで、胚移植を行う前に染色体異常のない受精卵を選別することが可能になります。
染色体に異常があると、着床した場合にも高い確率で流産してしまうため、身体的にも精神的にも負担がかかることが考えられますが、そういったリスクを少なくするため異常のない胚を選択、移植する目的で行われます。もちろん、染色体異常に起因する疾患もある程度事前に検知することが可能です。
着床前診断にはいくつか検査方法がありますが、弊社提携クリニックでは全染色体を調べる方法で着床前診断を行っています。染色体は全部で22対、それにプラスして性染色体(男女)が存在します。お父さん、お母さんから1本ずつ染色体をコピーし、全てが本づつ揃っているのが正常な状態です。着床前診断を行うことで、染色体の何番に異常があるか、男の子の胚か、女の子の胚かということを確認することが出来ます。
モノソミー、トリソミーという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、染色体が1本しかない状態をモノソミー、反対に1本多く3本ある場合をトリソミーと呼びます。
着床前診断プログラムの他、卵子提供、精子提供プログラムと合わせて着床前診断を行うことも可能ですので、ご興味のある方は是非お問合せ下さい。