不妊治療中にも気をつけたいジカ熱(ジカウイルス感染症)

こんにちは。
本日も東京は夏日です。本日は暑くなると増えてくる蚊を媒体としたウイルスであるジカ熱のお話をさせて頂きます。

mosquito

ジカ熱とはブラジルをはじめ世界中でで現在流行している、蚊を媒体としたウイルス性の感染症です。

ジカ熱は感染しても症状がはっきりとでないことも多く、ジカウイルスを持つ蚊に刺されて10日以内の潜伏期間後に発症します。そのため感染していることに気づかない人もいるそうです。

自分自身に対しては重篤な症状がでない場合が多く、かかっても2~7日ほどで完治するそうですが、
妊娠中の女性が感染すると、胎児に感染する可能性があります。胎児に感染した場合小頭症との関連が懸念される、という報告があります。

小頭症とは、脳に障害がでる可能性がある症状です。小頭症の原因は先天性のものも、後天性のものもあり、要因もひとつとは限りません。
その要因の一つとして、妊娠中のジカ熱感染も関連しているそうです。

ということは、知らないうちにジカ熱に感染していて、いざ妊娠・出産したら小頭症の赤ちゃんだったという可能性もでてくるということです。

現在の国が出している情報からわかる「治療・予防」については、以下の程度だけです。

・既に発症した人に対しては、解熱剤を処方する

・妊婦、妊娠の可能性がある場合は、ジカ熱流行地の渡航を避ける

・予防に関しては、日中に蚊(ヤブカ)に刺されない工夫が重要である。具体的には、長袖服・長ズボンの着用、昆虫忌避剤(DEETを含むものが効果が高い)の使用などである

現在はワクチンもできていないので、今までやってきた通りの蚊を避ける努力しかないようです。

日に日に熱くなり、蚊も増えていくこの季節。日本国内はもちろんですが、海外へご渡航行く際にはくれぐれも注意してお出かけくださいませ。