精子の運動率が悪いと男児の割合が減る?
こんにちは。
少し肌寒い4月のはじまりとなりました。
週末はお花見をされている方も多いと思います。
夜桜はとてもきれいですが、外で夜のお花見を楽しむ方、しっかり防寒してくださいね。
さて、自然な状態での人間の男女の比率は、世界的に見て少し男の子が多い、というのをご存知ですか?
地域や時代にかかわらず、女児100に対し、男児105の割合で、男の子のほうが多く生まれてくるんだそうです。面白いですね。
体外受精をした場合、着床前診断を行えば、受精卵の性別が分かりますが、実は受精卵の男女の比率は、人によって差があります。男の子が多い人もいれば、女の子が多い人もいます。
受精卵の男女の比率を左右するのは、実は精子です。
最近の研究で、精子の運動率が悪いと、男児の割合が減る、というデータが発表されています。
精子の運動率は赤ちゃんの男女比に影響する
(朝日新聞デジタルより)
精子の運動率は、一般的には年齢とともに低下します。
もちろん年齢だけでなく、健康状態、生活習慣も精子の状態には影響します。
運動率が悪い状態は、言うまでもなく妊娠のためには望ましい状態ではありません。
運動率が悪ければ、受精しにくくなり、自然妊娠が難しい、という状態もあり得ます。
自然妊娠が難しい場合には、体外受精の技法を用いて妊娠を試みることになりますが、運動率が悪いと男女の比率にまで影響することはこれまで知られていませんでした。
弊社メディブリッジでは、海外での卵子提供プログラム、代理出産プログラムをご紹介していますが、これらのプログラムでは、体外受精の技法を用いて着床前診断も受けることができます。
着床前診断では、前述の通り、一つ一つの受精卵の性別が男の子なのか、女の子なのか、を判別することができます。
検査をした結果、ときには、全ての受精卵が女の子のケースや、逆に全ての受精卵が男の子、というケースもあるのですが、この男女比率は、精子の中にX精子・Y精子がそれぞれどれくらいいるか、に影響されます。
そしてその比率には個人差があります。運動率が悪いと、Y精子の割合が減り、結果として受精した後の男児の割合が減る、ということになるようです。
どうして運動率が悪いと男児が減るのか、というところはまだ解明されていないようですが、命の誕生のプロセスは、とっても興味深いですよね。
男の子がほしくても女の子がほしくても、精子の運動率はいいに越したことはありません。
食生活、喫煙習慣、運動習慣、いろいろなことが精子の状態に影響します。
妊活中の方、ぜひ健康的な生活を心がけ、元気のいい精子ができるようにしたいですね。