精液検査で分かる事
こんにちは。
暖かい日が続いたかと思ったら一転、肌寒い、雨の日が続いていますね。
本日は精液検査についてお話したいと思います。
不妊治療というとどうしても女性側ばかりがクローズアップされがちな気がしますが、不妊の原因の4割は男性側にもあると言われています。
男性は、射精ができていれば精子があると思われる方が多いのですが、受精が可能な状態かどうかは、精子の量や運動率、奇形率などの検査を行わないと分かりません。
数値が十分でないと、射精できているとしても、精子は卵子に到達できず、受精には至りません。
通常精液検査では以下の項目について調べます:
1.精液量
採取された精液の総量を測定します。
通常1回の射精で2cc以上が望ましいとされています。
2.精子数 (濃度)
正常な人は精液1cc中に精子が2,000万個以上、総合精子数で4,000万個と言われています。
ただし、体の状態などで精子の数(濃度)が変化します。
3.運動率
精子の受精能力を一番表しているのが運動率と言われており、通常50%以上、高速直進運動率が25%あれば正常と考えられます。
運動率が極端に低い場合、精子無力症と診断されます。
4.奇形率
精液中に奇形精子が何パーセントいるかを調べます。
奇形精子の多くは受精能力がないといわれているので、奇形率が高い場合、不妊の原因になります。
奇形精子の頻度が高い場合は奇形精子症と呼ばれます。
精液の状態は体調やストレスにより日々変化します。
女性の検査に比べるとはるかに簡単な検査で、また痛みを伴う事もありません。
不妊治療は女性任せにせず、ご夫婦の問題として捉え、男性にも積極的に参加して欲しいですね。