子宮内膜と妊娠の関連性とは?
こんにちは!
さて、今日は子宮内膜と妊娠の関連性についてお話ししたいと思います。
子宮内膜とは子宮体部の内側を覆う粘膜のことで、この場所に受精卵が着床すると妊娠の成立となります。
子宮内膜はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)によって子宮内膜が厚くなると受精卵が着床しやすくなる仕組みで、排卵に合わせて1mmから1cm程度に変化します。
そして排卵後に受精卵が着床しなければ、厚くなった子宮内膜が剥がれて、これが月経(生理)となるのです。
この子宮内膜には着床のために適した「厚さ」と「状態」があり、女性ホルモンの作用によって月経開始から肥厚されていきます。
しかしホルモンの分泌、とくに黄体ホルモンの分泌が十分でないと、子宮内膜が十分な厚さにならず、着床が難しくなってしまうのです。
一般的には子宮内膜の厚さが「6ミリ以下」では妊娠の継続が難しく、着床障害、あるいは黄体機能不全と診断されることが多いと言われています。
通常、子宮内膜の厚さは排卵前から変化がみられ、黄体期中期(排卵から7日目ごろ)には「分泌期内膜(着床期内膜)」というもっとも着床に適した状態状態になります。
なお、子宮内膜の厚さは超音波診断によって調べることができ、排卵から黄体期にかけて子宮内膜の厚さは、通常8ミリ以上となるのが一般的です。
ご妊娠を望まれるにあたり、子宮内膜の状態は着床の成功率を左右する大切な役割を担っています。
これまでの不妊治療で、子宮内膜の厚みにご不安がある方は、ぜひ一度専門の医師による診断や投薬による適切な治療をご検討されてみてはいかがでしょうか?