PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは
台風16号の影響が懸念されていましたが、ひどくならないうちに温帯低気圧に変わり、ほっとしました。
本日はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)についてお話ししたいと思います。
不妊の原因のひとつに、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)というものがあります。
PCOSは、卵巣に小さい卵胞がたくさんあるのに排卵しにくいという疾患で、生殖年齢の女性の5~10%に存在すると言われています。
特に20歳代の若い年齢層に多く見られますが、高校生にも見られます。
代表的な症状には、月経不順・無月経・不妊症・流産のほか、多毛、にきび、声が低音になるなどの男性化兆候、または肥満になりやすい傾向があります。
月経異常を起こしやすく、それに伴う排卵障害が不妊原因となります。
特に月経周期が3ヶ月から6ヶ月もあるという方には、この疾患である確立が非常に高いといえます。
治療法には、排卵誘発剤が最もよく用いられますが、原因不明な疾患であるため、お薬で排卵周期が整ったあとも治療を止めてしまうとまた元に戻ってしまう方が8割近くいます。
そのため、この疾患の方で特に妊娠を望まれない場合は、妊娠が必要な状況になるまでは低容量ピルを服用することが一般的です。
PCOSに対する低容量ピルの投与によって月経が規則正しく訪れるようになります。
服用期間中には排卵は起こりませんが、ホルモンバランスは保たれるので、女性ホルモン欠乏による子宮の萎縮や骨の脆弱化は阻止されます。
また服用期間中、卵巣は休んだ状態になるので、ピルの服用中止後の排卵誘発剤への反応が改善することが期待できます。
ハワイ・タイでの卵子提供、日本最大の卵子バンク、アジア代理出産のパイオニアのMediBridge