高プロラクチン血症
こんにちは。
月日がたつのは早いもので、もう9月ですね。
本日は、高プロラクチン血症についてお話したいと思います。
プロラクチンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、乳汁を分泌するホルモンです。
このプロラクチンの値が高くなると排卵が起こりにくくなるため、プロラクチン値が基準を超えて高いプロラクチンは不妊原因の1つと言われています。
プロラクチンがいつも正常値より高い場合を「高プロラクチン血症」、ふだんは正常なのにときどき高い値になる場合を「潜在性高いプロラクチン血症」と呼びます。
高プロラクチン血症は、ほどんどの場合、原因が不明である場合が多いですが、胃潰瘍や精神神経科の薬を服用すると副作用によって高プロラクチン血症となる事があります。
高プロラクチン血症の原因の多くは、脳下垂体にプロラクチンを分泌する小さな腫瘍ができるためです。
また、甲状腺機能低下症があると高プロラクチン血症になる事があります。
血液検査をすれば、プロラクチンの基礎値はわかりますが、プロラクチンの量は時間によってかなり変動し、月経周期でも変動します。
また、ストレスも数値に影響するため、初診時や内診後の値は高めに出てしまうことがあります。
よって、初回にプロラクチン値が高くても、すぐに治療をはじめるわけではなく、何回かの検査を経てから診断を行います。
「高プロラクチン血症」と診断された場合、ほとんどの人が血中のプロラクチン値を下げる為に薬物を服用します。
高プロラクチン血症は、排卵障害の1割~2割を占めていると言われています。
妊娠もしていないのに母乳が出るなど症状がありましたら、血液検査など一度診断を受けることをおすすめします。