子宮内膜のこと知っておこう
南の方から梅雨明けが始まりましたね!
本日は体外受精や卵子提供ブログラムにおいては卵子の質と同様、非常に重要な子宮内膜についてです。
子宮内膜は数種のホルモンが巧みに働き合う、ほぼ一カ月のサイクルの中で形成されます。
こんなサイクルです。
【増殖期(卵胞期)】
・脳下垂体から、性腺刺激ホルモンの一種である、卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され、卵巣のなかにある原子卵胞が目覚め、成長し始める。
・発育した卵胞から、卵胞ホルモン(エストラジオール)が分泌され、子宮内膜に働きかけて徐々に内膜を厚くする。
【排卵期】
・卵胞ホルモン(エストラジオール)の分泌量がピークに達すると、下垂体から黄体化ホルモン(LH)が分泌される。
・黄体化ホルモン(LH)が卵巣に届くと、成熟した卵胞は刺激され、なかの卵子が飛び出す(排卵)。
【分泌期(黄体期)】
・排卵後、卵子が出ていった卵胞は黄体というものに変化し、黄体ホルモン(プロゲステロン)を多量に分泌しはじめます。このとき、卵胞ホルモン(エストラジオール)も少量ですが分泌される。
・黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜に働きかけ、受精卵がいつでも着床できるよう、準備をする。
【月経期】
・受精が成立しないと、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストラジオール)の量は激減し、子宮内膜もはがれ、経血となってカラダの外に出ていく。
不妊治療をしていると、卵胞や卵子の成長にばかり気を取られがちですが、子宮内膜も卵子同様、こうした流れの中で形成されています。
子宮内膜を例える表現として〝フワフワのベッド”等という言葉が使われているのを、お聞きになったことはあるのではないでしょうか。
子宮内膜中にはコイル状の血管が豊富にあり、それがフワフワ効果になっていたり、着床した受精卵に十分な栄養を供給する源になっていたりしています。
どうすれは、一か月の間で〝フワフワのベッド”を作る事ができるのでしょうか。
次回は、良い子宮内膜を作る為に出来ることを書いてみたいと思います。