タバコは不妊を招く?!
ご存知の通り、タバコには多くの発がん性物質が含まれており、健康のためには、百害あって一利なし、です。
日本では、たばこを吸う人のがんリスクは、吸わない人の1.5倍というデータがありますが、喫煙の健康影響はがんにとどまりません。
タバコと脳卒中、心臓病などとの関連も指摘されており、喫煙により、寿命を迎える前の死亡リスクが高くなります。
また、喫煙者本人だけでなく、副流煙による二次被害も招きます。
自分がタバコを吸っていると、タバコを吸わない家族やまわりの人にも、煙を吸わせてしまうことになるのです。
喫煙は妊娠にも大きな影響があります。
喫煙は血行不良を起こし、ホルモンバランスの乱れを招き、老化の促進させ、さらには卵巣機能の低下を招きます。
タバコを吸っている人は、吸っていない人より閉経平均年齢が早いことが明らかになっています。
閉経が早まることで、それだけ妊娠のチャンスは減ります。
女性だけではなく、男性の生殖機能にもタバコは悪影響を及ぼし、男性不妊の原因にもなります。
タバコは男性の精巣機能に悪影響をもたらし、その結果、精子の数、運動率低下、奇形率の上昇を招きます。
また、骨盤動脈の動脈硬化により、勃起不全のリスクも高まります。
妊娠したあとに母親がタバコを吸っていた場合、その母親から生まれた赤ちゃんは、喫煙しない母親から生まれた赤ちゃんよりも出生時体重が平均で約 200-250グラム軽い、という報告があります。
また、妊娠中に喫煙していた母親から生まれた赤ちゃんは、在胎週数が同じでタバコを吸っていない母親から生まれた赤ちゃんに比べて、出生時体重が軽い傾向があります。
新生児死亡(生後28日以内の死亡)、死産、乳幼児突然死症候群(SIDS:sudden infant death syndrome)は、喫煙者の母親の赤ちゃんに多い傾向があります。
上記のようなデータを見ると、タバコがいかに悪影響が多いかが分かりますよね。
妊活中の女性はもちろん、パートナーが喫煙者の場合、パートナーにも協力してもらって、卵巣と精子をタバコから守るべく、ぜひ禁煙しましょう!