妊娠力の低下とは?
みなさん、こんにちは。
そろそろ花粉症の季節、マスクが手放せない方も多いのではないでしょうか。
マスクだけでなく、花粉予防のメガネなど、便利なグッズを上手に使いたいですね。
さて、今日は、妊娠力を低下させる要因は様々ですが、大きな要因の2つについてお話させて頂きます。
<卵巣機能の低下>
女性の体は、卵巣が加齢により変化し、作り出される卵子の質が低下していきます。
海外では、卵子若返り(遺伝情報である染色体は残し、細胞質だけを若い女性の卵子細胞と入れ替える)方法も研究されていますが、まだまだ人体実施レベルには達していません。
また、卵子の染色体異常の割合は年齢の上昇に比例して上がって行き、40歳を過ぎると加速していき、染色体異常のある受精卵の多くが着床に至りません。
女性の卵巣年齢は妊娠の成功を左右させるもっとも重要な因子といえます。
<子宮内膜>
子宮内膜細胞はエストロゲン、プロゲステロンなどの卵巣性ステロイドホルモンの直接影響を受け、受精卵を受け入れる体制を整えます。
内膜は、生理開始後から、自然なホルモンの影響又は投薬等により、徐々に厚みをおびていきます。
通常、移植(着床)には一定の内膜の厚さが必要であり、薄い内膜であると妊娠率は低下することが知られています。
また、子宮筋腫、子宮内ポリープなどは子宮内の血流を低下させ、内膜は厚くならない原因となるケースもありますので、専門医との相談が必要です。
このように、妊娠の成立の為には、受精卵だけでなく、子宮環境(子宮内膜)も非常に重要であることが分かります。
信頼のおける医師と安心して治療に取り組みたいですね。