不育症のおもな原因について

こんにちは
気温もだいぶ低くなり冬に近づいてきましたね。
今週は天気が悪いですが、栃木県にある日光や那須高原では今紅葉の見ごろみたいです。

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さて、今日は不育症のおもな原因についてお話をしたいと思います。

不育症とは
いったん妊娠をしても流産や早産を繰り返すことを不育症といいます。
不育症を起こす原因はさまざまで免疫の異常からくるものや、染色体異常、母体の問題などがあります。
治療は女性の血液検査や子宮形態検査、夫婦の染色体検査などを行って原因を調べたうえで慎重に行われます。
まず、不育症のもっとも多い原因である「自己免疫異常」と「同種免疫異常」のふたつを詳しく紹介します。

自己免疫異常とは
自己免疫異常とは、自分の体の一部を自分が攻撃する抗体ができる病気です。
なかでも不育症の原因になりやすいのが、抗リン脂質抗体です。
リン脂質とは細胞膜を構成する成分で、これを攻撃する抗体がつくられてしまうと、胎盤の中などに血栓ができやすくなり、流産を起こす要因になるのです。
血液検査で抗リン脂質抗体の有無を調べたり、血液凝固能検査を行ったりすることで診断されます。
治療には、薬(アスピリンの内服薬やヘパリンの注射)で血栓を予防するほか、漢方薬を服用して抗体をつくりにくくする方法がとられています。

同種免疫異常とは
女性のからだにとって、受精卵は自分とは異なる遺伝子をもった異物です。
通常、からだは体内に入った異物に対して拒絶反応を起こし、それを排除しようとします。
しかし、妊娠時には、「免疫寛容」という反応が働くため、受精卵や胎児を拒絶することはありません。
ところが、この働きがうまくいかないことがあり、それが流産の原因になる場合があります。
これを同種免疫異常といい、血液検査で夫婦ふたりのリンパ球の相性などを見て診断されます。
治療には、ピシバニールという薬液を注射する治療法が行われることがあります。
但し、現段階では、その有効性は十分に証明されていません。

不育症のおもな原因
1.ホルモン異常
高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、黄体機能不全などのホルモン異常があると、流産を引き起こしやすくなります。

2.子宮の形態異常
双角子宮、中隔子宮などの子宮奇形や子宮筋腫、子宮腺筋症による子宮の奇形が原因になることもあると言われています。

3.子宮頸管無力症
子宮の入り口である子宮頸管がゆるいため胎児を支えきれなくなり、流産を引き起こすことがあります。

4.染色体異常
夫婦のどちらかに染色体の異常がある場合、流産の原因になると言われています。

5.感染症
クラミジア感染症などに感染し、膣や子宮、卵管に炎症を起こしていると流産しやすくなります。

6.免疫異常
自己免疫異常や同種免疫異常など流産を起こす要因になると言われています。

7.内科の病気
糖尿病、膠原病、血液擬固障害などの内科の病気は、流産の原因になる場合があります。

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