子宮内膜は適度な厚みがベスト
こんにちは。
先日テレビで、男性も日傘を使う人が増えてきているというニュースを耳にしました。
直射日光から身を守るのは熱中症を避けるのに効果的ですね。
以前は日傘といえば女性というイメージがありましたが、近い将来は男女関係なく日傘で外出する人が多くなるかもしれません。
さて、体外受精で出来た受精卵を女性の体に戻す時、子宮内膜の厚みが大切というのは以前から何度かお伝えしています。
そもそも、子宮内膜とは何故厚くなったり薄くなったりするのでしょうか?
子宮内膜とは、子宮の内側を被っている粘膜のことです。
この厚みは常に変化し、それは月経と深く関係しています。
子宮内膜は、月経が終了する頃から排卵までの期間に、徐々に厚みを増していきます。
これは卵胞細胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響を受けています。
そして排卵後には、エストロゲンに加えて分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の両方の影響で、子宮内膜は、たっぷりと栄養を蓄えた妊娠に適した状態になります。
エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンが不足気味な方は、なかなか子宮内膜が厚くなりません。このような場合、ホルモン剤を服用することで厚みを増していくことができるケースもあります。
最近は若い女性の中にも女性ホルモンの分泌が上手くいかず、生理不順や無月経に悩む方が多くいらっしゃいますね。
原因は生活習慣やストレス、激しいダイエットなど様々です。
妊娠が成立しなかった場合、赤ちゃんのベッドや栄養となるために厚みを帯びた子宮内膜は不必要となり、子宮から剥がれ落ちます。
これが月経です。
このような子宮内膜の厚みの変化は、女性にとって大変重要なものです。
ホルモンバランスの影響で変化に乏しい子宮は、場合によってはだんだん退化し縮小していってしまいます。
なかなか自身で子宮内膜の厚みに変化を起こすのが難しい場合、ホルモン剤の力を借りてバランス良く厚みの増減にリズムを作ってあげることが好ましいと言われています。
子宮内膜の厚みの増減は体内で起こっているもの。
その様子を把握するのは難しいですが、月経の量が極端に少なかったり多かったりする場合や、月経期間の長短が極端な場合、一度病院で相談されることをお勧めいたします。