多嚢胞性卵巣症候群とは

こんにちは
今週の土曜日8月10日は東京湾で花火大会があります。
東京の夜景をバックに約1万2000発ほど花火が上るみたいですね。

Firework

さて、今日は排卵障害の1つ多嚢胞性卵巣症候群についてお話をしたいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常を生じたり排卵が阻害される病態です。
超音波で卵巣に小さな嚢胞が多く見られ(片側の卵巣に10個以上)、血中LHの値が血中FSHより高くなり、男性ホルモンである血中テストステロン値が高くなります。
また、抗ミュラー管ホルモン(AMH)は高値となります。

症状として、男性ホルモンの値が高いためひげが生えたり、すねなどの毛が多くなるといった男性化徴候がみられたり、肥満となることも多いようです。
治療によって毎月排卵がおこるようになることはまずなく、妊娠したいときだけ排卵を起こし、その排卵で妊娠するようにします。

クロミフェンなど経口の排卵誘発剤で排卵するケースもありますが、HMG(ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の注射が必要になるケースもあります。
専用の注射器を用いて、低用量のFSHを毎日自己注射する方法が効果的です。
これらの薬で排卵が起こらない場合には、腹腔鏡手術で、レーザーなどにより卵巣表面に穴をあけ、排卵を起こりやすくする処置(卵巣多孔術)を行うこともあります。

また、多嚢胞性卵巣症候群はインスリンの代謝異常と密接な関係があると考えられており、そのため糖尿病の薬を服用すると排卵しやくすくなります。

日本人女性の10人に1人は多嚢胞性卵巣症候群であると言われています。
これらの症状で不妊にお悩みの方は一度医師に相談し検診を受けてみましょう。

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