抗精子抗体検査について
おはようございます。
北海道内では、本来カブトムシがいなかったということをご存知でしたか?
この度、ペット等で本土から道内へ持ち込んだカブトムシが繁殖し、生態系が変化しつつあるのを受け、カブトムシの持ち込みを禁止したそうです。
昆虫の王者、カブトムシがいない地域もあるんですね!
さて今日は抗精子抗体検査に関してお話しいたします。
抗精子抗体という検査をご存じの方は、まだまだ少ないのが実情です。
抗精子抗体とは、精子に対する特殊な抗体でこれは不妊の原因になります。
何と、不妊症の女性のうち数パーセントの方々が抗精子抗体を持っていると言われております。
この抗精子抗体があるかないかを調べる検査を、抗精子抗体検査といいます。
抗精子抗体の般的な検査としてフーナーテストというテストがあります。
しかしフーナーテストも限界があり結果が何回受けてもはっきりしない場合には、体内に抗精子抗体があるかどうか調べる際に抗精子抗体検査を行います。
抗精子抗体は血液検査で調べます。
血液を採取し、血清の中に男性の精子を入れて確認する検査方法が一般的であります。
その入れた精子の様子を確認し、抗精子抗体があるかどうかを判断します。
抗精子抗体の数はいつも一定ではないために、幾度か定期的な検査を行う場合もあります。
また抗精子抗体があったとしても、その数が少ない場合、自然妊娠の可能性もあります。
そして抗精子抗体の数値が高い場合には、人工授精(AIH)を行います。
人工授精では子宮内に直接精子をいれるため、子宮頚管内の抗精子抗体が精子を邪魔しません。
さらに、抗精子抗体の数値が多い時には、卵管液内の抗精子抗体の影響を受けることがあります、体外授精を行います。
自然妊娠でなかなか結果が出ない場合、このような検査を行うことも良いかも知れません。