凍結細胞から精子と卵を作る?
こんにちは。
今日、1月16日から山手線に「みどりの山手線ラッピングトレイン」1編成の運行が始まりました。
約1年間にわたって走行予定ですが、いつ走るかはその日のダイヤ次第なので、乗れたらラッキーですね。
さて、最近はiPS細胞など、様々な新技術のニュースがありますが、今日は絶滅危惧魚の凍結保存した精巣の細胞から、精子や卵を作ることに成功したニュースをご紹介いたします。
絶滅危惧魚、保存再生可能に=精巣凍結と異種移植の技術で―実験成功・東京海洋大
絶滅の危機にある魚の精巣を凍結保存しておき、必要なときに解凍して細胞を近縁種に移植することで精子と卵を作らせる技術が、14日までに開発された。
東京海洋大の吉崎悟朗教授らがニジマスをモデルにした実験に成功した。研究成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
既に山梨県・西湖で「再発見」されたクニマスや米国の希少なベニザケの精巣の凍結保存に取り組んでいる。
吉崎教授は「絶滅危惧種の魚の精巣を実用的な液体窒素を使って半永久的に凍結保存し、再生させることが可能になった」と話している。
この技術は吉崎教授らが2006年に発表した生殖技術が基本。
ニジマス成魚の精巣から採取した精子になる前の細胞を、誕生直後の雌稚魚の腹に移植すると、卵巣で卵になった。
雄稚魚に移植した場合は精巣で精子になる。
さらに近縁のヤマメ稚魚に移植し、ニジマスの卵や精子を作らせて受精させることにも成功していた。
今回はニジマスの精巣を液体窒素で凍結保存した後、解凍して生き返らせる技術を開発した。
凍結時に細胞内で結晶ができるとたんぱく質が壊れてしまうため、精巣を鶏卵の卵黄や糖類のトレハロースを含む保存液に浸し、細胞内から多くの水分を排出させることで、結晶をできにくくした。
生殖技術の発展は目覚ましいですね!