何歳まで出産できる? -坂上みきさんから思うこと-
昨日の女子マラソンは残念でしたね。
日本選手のメダルが期待できるのでは!と思っていたのですが、全大会に引続き今一つの結果になりました。
さてマラソンと言えば、走りで鍛えた体で高齢出産に挑んだ坂上みきさん。
53歳で出産されたことで、50歳以上の高齢出産に注目が集まっております。
テレビのナレーションやラジオパーソナリティーとして活躍する坂上みき(53)が妊娠8カ月を公表したことで、50歳以上の「超高齢出産」に再び注目が集まっている。国内では晩婚化が進み、子宝を望む夫婦の年齢が上がっているのは確かだが、医学的には、高い壁が立ちはだかっている。
大阪出身の坂上はテレビ新潟の局アナを振り出しに、大阪、東京のラジオ、テレビ出演。イベントの司会などで幅広く活躍。40代後半でフルマラソンに挑戦し、2010年の東京マラソンでは、3時間58分台の自己ベストを出すタフさでも知られる。6年前に12歳年下のニュージーランド人の男性と結婚。高齢の身での妊娠を目指し不妊治療に取り組んできた。
そもそも、何歳まで自然妊娠は可能なのか。
聖マリアンナ医科大学病院生殖医療センターの河村和弘センター長が説明する。
「一概に何歳までというのは難しい。妊娠には卵巣機能の状態が関わるからです。50歳でも卵巣が30歳の人と同じように若い人はいます。逆に、30歳でも早発卵巣不全といった病気で、卵巣が60歳の人と同じようになっている人もいるのです」
50歳以上でも卵巣が若ければ自然妊娠は可能だが、現実には卵巣は年齢とともに老化していく。そのため、医療現場では、自然妊娠が難しい場合に、卵子を採取して体の外で精子と授精させて子宮に戻す「体外受精」が広く行われている。それでも受精しない場合には、顕微鏡下で卵子に精子を注入して受精させる「顕微受精」という手段もある。国内では認められていないが、他人の卵子を使って受精させることも可能だ。ギネスブックには66歳のスペイン人女性の出産も記録されている。
とはいえ、誰もが医学の力で超高齢出産が可能かというと、ノーと言わざるをえない。受精卵を子宮に戻したときにまず着床するかの問題があるからだ。
「体外受精で妊娠まで至る年齢の壁は、38歳にひとつのピークがあります。42歳を超えると急激に下がり、2%程度の人しか妊娠することができません。坂上さんのように53歳で妊娠8カ月を迎えることは、『奇跡』に近い」と河村センター長はいう。
着床して妊娠が確認できた後も、超高齢出産にはさまざまな壁が立ちはだかる。
「医学が進歩したとはいえ、高齢出産になればなるほど胎児の染色体異常は多く、そのリスクは過去と比較してもあまり変わりはありません。また、老化に伴い母体も、自然分娩が難しくなるだけでなく、妊娠高血圧症候群などの合併症も起こりやすい。持病も悪化しやすく、母体へのリスクも高くなるのです」(河村センター長)
厚労省の「平成22(2010)年人口動態統計」を見ると、第1子出産の母親の年齢は、35~39歳が7万4576人に対して、40~44歳は1万2297人、45~49歳になると312人、50歳以上はたった9人。医学の力を得ても、それほど出産まで至るのは難しい。
坂上も、ブログで「安定期とはいえ、若い妊婦さんと違って(苦笑)どの段階においても油断ならないのが、実情です」と告白している。
「国内で不妊治療を受ける人の平均年齢はどんどん上がっています。しかし、坂上さんのようなケースを見て、ご自身も超高齢出産ができると思わないでいただきたい。不妊治療を受けるならば、なるべく早い時期が良く、晩婚の方は、2年以上子宝に恵まれないという不妊症の定義に関わらず、医療機関に相談していただきたいと思います」(河村センター長)
坂上の無事な出産を見守りつつ、不妊治療を思い立ったらすぐに始めるべきだろう。
こちらの記事にもあります通り、今や50代での出産も増えております。
特に女性の子宮の年齢は衰えが遅いため、元気な受精卵があれば妊娠することも難しくありません。
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