野田聖子さんの卵子提供と私たちの思い

本日は野田聖子議員さんのケースとメディブリッジの思いについてお話しいたします。

弊社は4年に渡り、180組以上のクライアント様へ卵子提供のサポートを行って参りました。
一組一組サポートしていく中で、それぞれの考えや思いにも違いがあり、卵子提供と言っても全く異なる面がございます。

野田聖子議員

卵子提供と言えば、野田聖子衆議院議員が行われたことで、更に知られるようになりました。
ただ野田聖子議員のケースから多くの方に誤解が生じており、
『卵子提供』 = 『障害を持った子が生まれやすい』
という、ご質問をよく頂きます。
これは全くの誤りでございます。

「卵子提供」の治療の中身は、ご夫婦間のみで行われる体外受精治療と同一のものになります。
採卵する方が、奥様ではなく、エッグドナーの方が行われるという点のみ「卵子提供」は異なります。
卵子は必ず20代の方のものを使いますので、30代後半や40代の方が夫婦間で行われる体外受精治療より、実はお子様の染色体異常や流産の発生率は大きく低くなります。

また夫婦間での体外受精治療も、卵子提供でも、胎児の染色体異常を確認することは可能です。
移植前なら着床前診断、移植後ならトリプルマーカーテストや羊水検査などがございます。

メディブリッジは『卵子提供』という言葉だけが十分に理解されず安易に世に広がることを懸念しております。
『卵子提供』は人を100%幸せにするものでも何でもありません。
冒頭でも書きましたように、一組一組サポートしていく中で、それぞれの考えや思いにも違いがあり、卵子提供と言っても全く異なる面がございます。
『卵子提供』を反対、賛成と決めるものではなく、この方法を受ける当事者各々により、卵子提供が幸せを生むと同時に不幸も生む可能性もあります。

大切なことは、生まれてくるお子様をどれだけ愛せるかということ。
これが全てになります。
卵子提供を行ってお子様を授かったご夫婦でも、代理出産でお子様を授かったご夫婦でも、また不妊治療を行わず自然妊娠でお子様を授かったご夫婦でも、本質である『お子様をいかに愛せるか』と部分で、幸せににも不幸にもなります。
子供を愛せない、親として責任がとれない場合、どのような子供の授かり方をしても、暗い未来になります。
お子様を授かる過程に焦点があてられておりますが、過程ではないのです。

弊社では早期閉経の奥様、ターナー症候群の奥様、晩婚で現行の不妊治療では子供を授かれない奥様など、それぞれご事情をお持ちの方々に、お子様を授かって頂いて参りました。
卵子提供でお子様を授かられたご夫妻からは、

『毎日忙しく子育てを楽しむという状況にはほど遠いのかも知れません。それでも、私達は子供を授かるという願いが叶えられて、「本当に しあわせです」。』
『今まで、これほど心が満たされた日はありませんでした。』
『毎日子供の顔を眺めては、知らぬ間に時間が経っております。』

など、お子様への大きな愛情と純粋な幸せが含まれたメッセージを弊社に数多く頂きます。
これが全てではないでしょうか?
大切なことは、心からお子様に愛情を注がれ、お子様との時間を幸福に感じられることです。
私共の経験ですが、長年お子様を望まれていても授かることが出来なかったご夫妻に、このようなお気持ちは強く、よって、お子様への愛情も大きなものとなるようです。

弊社のトップホームページに
『多くの人を幸せにしたい』
とありますが、これが私共の純粋な願いです。
倫理的に十分配慮した、正しい卵子提供を今後更に広め、お子様を授かりたくても授かれないご夫妻のお力になれればと思います。

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