iPS細胞から受精卵ができる?!
おはようございます!
今日は爽やかな秋空が広がっています。
外を歩くとキンモクセイの香りが漂ってきて、散歩が楽しい季節になりましたね。
さて、今日は、iPS研究に関連するニュースです。
政府の総合科学技術会議生命倫理専門調査会は28日、さまざまな細胞になる能力を持つヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を分化して作った精子と卵子から受精卵や受精卵が分裂し始めた胚を作成する研究の是非について審議を始めた。現在の国の指針は、精子と卵子、そのもとになる細胞を含む生殖細胞の作成は認めているが、個体に成長する可能性がある胚の作成は禁止している。
マウスやサルなどの動物では、iPS細胞やES細胞から生殖細胞を作成し、受精させて個体にする研究が行われ、一部成功している。研究が発展すれば近い将来ヒトでも実現可能性があり、調査会はこうした場合の倫理的問題点などを審議する予定だ。【野田武】
再生医療をはじめとするいろんな分野から注目を浴びているiPS細胞ですが、生殖医療の分野でも、大きな可能性が期待されています。iPS細胞から受精卵を作ることができるのなら、不妊に悩む多くの夫婦にとって、これまでの治療法とはまったく別の方法での治療が可能になります。
倫理的な問題点というのは、常に先端の医療にはつきものです。
しかし、先の見えない治療に苦しむ多くの患者を救えるかもしれない大きな可能性を、ぜひ慎重に審議して欲しいものです。
閉じられた有識者の会議だけで決めるのではなく、患者の声も含めた十分な議論を行う必要があるのではないでしょうか?