猛暑は男性不妊にも影響するかも?!
おはようございます!
7月半ばに差し掛かり、いよいよ暑さも増してきました。
近年、冷房の中で過ごすことが多くなり、自力で汗をかけなくなっていることが、熱中症に掛りやすい人が増えている要因だそうですよ。暑さに体が慣れてくると、自然に汗をかけるようになるんだそうです。
節電の夏、体質改善にもいいかもしれません。
さて、今日は、男性不妊に関するニュースをお伝えします。
平均的な成人男性は心拍ごとに約1000個の精子を作っているとされる。
しかし、ライフスタイルの選択、環境要因、偶然の出来事などで精子が破壊される可能性がある。青年期の鼠径部の負傷、喫煙、過度の飲酒、激しいサイクリングなどのほか、膝の上に直接ノートパソコンを載せて操作することなどが悪影響を及ぼす可能性もある。
米国での不妊症の定義は、避妊せずに1年間性行為を行っても妊娠に至らない場合をいう。米国では出産適齢期の夫婦で6組のうち1組が不妊症とされる。
ニューヨーク・プレスビテリアン病院/ワイルコーネル・メディカルカレッジの不妊症専門家で、「A Baby at Last!(仮題:遂に赤ちゃん!)」の共同執筆者であるゼブ・ローゼンワックス、マーク・ゴールドスタイン両氏によると、不妊症の40%は問題が男性側・女性側いずれかにあり、20%が両方にあるという。
ゴールドスタイン氏は、不妊症原因の半分が男性側にあるため、不妊に悩む夫婦はまず、精子を数えることから始めるべきだとしている。
同氏によると、男性不妊症の70%は治療可能で、25%は精子を損なうライフスタイルに注意を払うことで回避できるという。
テストステロン(男性ホルモンの一種)トラブル:喫煙・過度のアルコール摂取やマリファナ、コカイン、オピオイド鎮痛薬(モルヒネなど)などの使用により、精子を作るのに必要なテストステロンが低下する可能性がある。また高血圧、心臓疾患、胃酸過多、痛風、炎症性腸疾患、前立腺肥大などの治療に一般に処方されている医薬品にも同様な影響を与えるものがある。多くの場合、受胎を損なわない代替薬がある。また大量の放射線を浴びると無精子症になる可能性がある。このため、レントゲン検査の際は睾丸を守る鉛遮蔽体を要請すべきだという。
保冷:女性を妊娠させたいのであれば、男性は熱い風呂やタイトなズボンは避けるべき。睾丸を数度でも温めると精子生産能力が損なわれる可能性があるめだ。ある大学の研究によると、膝の上にノートパソコンを置くと陰嚢の温度が1時間で最大華氏5度上がるという。男性はデスクトップかタブレット端末を使うべきだ。
外傷:あるゆる年齢の男性は睾丸への外傷を避けるよう注意が必要。精子を運び、デリケートな管を破断することを避け、身体の免疫システムの働きから保護するためだ。精子が精管から外に出てしまうと、抗精子抗体が作られ、精子の卵子に到達する能力を損なう。
性病・性感染症:クラミジア、淋病などは炎症により精管をブロックする可能性がある。
ダイエット・運動:肥満は、性欲低下、精子数減少、ホルモンバランス失調など多くの点で男性の不妊症要因になる。脂肪組織がエストロゲン(女性ホルモン)を生成し、これが男性ホルモンを低下させることが一因。
健康的な体重と食事療法を続けることで、男性が健康な赤ちゃんを授かる確率は大幅に上昇するとされる。しかし、激しい運動は男性の妊孕性(にんようせい)を低下させる可能性がある。1週間に100マイル(約160キロ)走る男性は精子数が減少し、男性ホルモンも低下することがある。前出のゴールドスタイン博士によると、子供が欲しいと思っているサイクリング愛好者は1回の走行を30マイル(約50キロ)程度にしたほうがよいという。タイトなサイクルショーツを着ている時間を制限するためだ。またサドルも堅くて狭いものよりも、広めのものを推奨している。
環境要因:農薬、重金属や製造業で使われる薬品の中にも精子を減らすものがある。一部のボトルなどの原料となっているビスフェノールAという化学物質も避けたほうがよい。
現代生活には、男性不妊を招く要因がどうやらたくさんあるようです。
熱が精巣に悪影響があることは、当ブログでも以前お伝えしたことがありますが、やはりこの研究でも同様の内容が報告されています。
不妊治療中の女性には冷えは大敵ですが、猛暑の今年は、特に中止して、男性はできるだけ涼しく過ごしたほうがよいかもしれませんね。