男性不妊の原因、無精子症とは?
こんにちは!
歌手のダイアモンド☆ユカイさんが、自らが無精子症であったことを公表したことが話題になっています。
この無精子症、いったいどういうものなのでしょうか?
「無精子症」とは、精液中に全く精子が出現しない(精液中に精子がない)現象で、男性不妊の原因の1つであり、男性の約1%に存在するといわれています。
自然妊娠可能な精子数は、1ml中4,000万個以上・運動率50%以上です。この精子数が4~5,000万個以下なら「精子減少症」、1,000万個以下は「乏精子症」、精子が全くいない場合が「無精子症」とされています。
無精子症は大きく「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に分類されます。閉塞性無精子症は精巣の中で精子が作られているにもかかわらず、精子の通り道が閉塞しているのが原因となります。非閉塞性無精子症とは精巣内で精子が全く作られていないか、つくられていても極めて少ないことが原因となります。
無精子症であっても、AIH(配偶者間人工授精)、体外受精、顕微授精、AID(非配偶者間人工授精)などの治療を受けることによって妊娠は可能です。また、ビタミン、酵素活性剤、末梢循環増強剤、漢方薬や性腺刺激ホルモンの注射など、精巣の薬物刺激療法も精子改善に効果があります。
尚、無精子症の診断を受けられた方でも、薬剤による精巣刺激療法で、精子が造られる可能性もあります。また精液の全量を調べることで活動精子が確認されて、顕微授精で妊娠される例も少なくありません。
不妊治療は女性が主役のもののように考えられがちですが、男性が原因となる不妊のケースもあります。
夫婦一緒に検査を受けることも、大切なことですね。