世界で称賛される「日本人のマナーの良さ」
おはようございます。
国内では、原発事故以来、被災地の被害よりも放射線漏れの懸念の方を大きく取り上げています。
海外での報道でも、今や日本からの大規模放射能漏れを恐れ、福島原発での対応の一挙手一投足を取り上げているようです。
原発事故に対する東京電力および国の対策については国内のみならず海外の報道でも、批判的な角度からの記事が多く見られます。
その一方で、今回海外で改めて称賛されているのは、「日本人のマナーの良さ」です。
地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博」では、ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真が11日夜、投稿された。
「(こうしたマナーの良さは)教育の結果。(日中の順位が逆転した)国内総生産(GDP)の規模だけで得られるものではない」との説明が付いた。
この「つぶやき」は7万回以上も転載。「中国は50年後でも実現できない」「とても感動的」「われわれも学ぶべきだ」との反響の声があふれた。大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで報じた。(共同)
普段当たり前のように私たちは考えがちですが、並んで順番を待つ、というごく簡単なことが、海外では当たり前ではありません。もし今回のような災害が他国で起こったら、略奪が横行するような国も、世界には少なくないのです。
ご紹介したのは中国の記事ですが、アメリカでも、同様に日本人のマナーを称賛する記事がロサンゼルス・タイムズ紙に掲載されています。
このような非常事態にも拘わらず、被災された方々が、ご家族や住居を失ったりするなかで、不安な状態にも拘わらずパニックにもならず、落ち着いて配布された食べ物を並んで受け取り、不便に耐えておられる様子をテレビで見るにつけ、同じ日本人として本当に頭が下がります。
今回の災害で、改めて普段は意識しない、日本人の美質が見直されているように思います。
困難にも冷静に秩序を守って対処できる日本人の賢さがあれば、きっとこの危機を乗り越えられると信じています。
一日も早く、被災地の方々に、必要な物資が行きわたることを願っております。