冷え性の味方、ショウガの効果的な摂り方
おはようございます!
昨晩は寒かったですねー。夜の銀座も、体を縮めるように歩く人が目につきました。暖かい食べ物が恋しい季節ですよね。
今日は、寒い時期に体を温めてくれる食べ物、ショウガについてです。
皆さん、ジンゲロールって、何か知っていますか?
ジンゲロールとは、ショウガの中に含まれる辛味成分のことです。
このジンゲロールが血管に入ってくると、敵と勘違いした免疫細胞が数を増やし強化されます。
しかもジンゲロールは気管支炎などを引き起こす細菌類にとっても脅威の存在で、細菌に直接攻撃をしかける殺菌作用を持っています。
このジンゲロール、体にとっても良い成分ですが、残念ながら弱点があります。それは、熱に弱い、ということ。
しかし、熱を加えたショウガは確かにジンゲロールの量は減りますが、ジンゲロールの量が減るにつれ“ショウガオール”という成分が増えていくのです。
ジンゲロールは熱が加わるとなくなるのではなく、ショウガオールに変化します。
しかも、ショウガオールは、血管を拡張し血行を良くする働きがあります。
そう、冷えに利くのは、このショウガオールなのです!
もともと人間の血管は、プロスタグランジンという物質が血管の収縮性や血小板の粘着性を高めています。
しかし、そのバランスがくずれてしまうと血管は細くなり過ぎたり、血小板の粘着性が強くなりすぎたりします。
特に冬はこのような状態になりやすく血行が悪くなり、様々な悪影響をおよぼす条件が増えるのです。
その悪影響を改善してくれる存在が、ショウガオールです。
ショウガオールは血管を収縮させているプロスタグランジンの働きを弱め血管を拡げたり、血小板の粘着性を高めているプロスタグランジンの働きを弱め血液の流れを良くしたりしてくれます。
つまりショウガオールを摂れば身体の隅々まで血液が行き渡るようになり、身体が温まるようになります。
熱を加えた生姜に多く含まれるショウガオールは、冷え性で悩む人の強い味方になるんですね!
このショウガオール、炒めたショウガに最も多く含まれます。
身体を温めたい時はショウガは炒めて食べるのが最も効果的です。
大人も子供も大好きな生姜焼きは、漬けだれにショウガオールの素ジンゲロールが溶け出しています。
さらに炒める時に千切りも加えて一緒に炒めるのが、よりショウガの効能を引き出せる食べ方です。
生の生姜をすりおろす生姜湯は免疫力を高めるジンゲロールが多く入っていますが、お湯が熱過ぎるとジンゲロールはどんどんショウガオールに変化してしまいます。
しかし、ぬるめのお湯であれば免疫力を高めるジンゲロールと身体を温めるショウガオールのダブル効果が得られます。
生姜は、生で食べればジンゲロールが免疫細胞を強化してカゼに負けない身体を作ってくれ、熱を加えるとショウガオールが身体を温めてくれます。
寒い冬、効果的にショウガを活用して、冷えを撃退しましょう!