人工授精、体外受精の違いって?
おはようございます!
ノーベル賞受賞者が次々発表されていますが、化学賞を日本人研究者2人が受賞しました!
なにかと元気がなくなっている昨今の日本ですが、こういうニュースがあると、日本人としてはやはりうれしいものですね。
さて、今日は、人工授精と体外受精の違いについてお伝えします。
人工授精とは、通常はAIHもしくはAIDのことを意味します。
AIHとは配偶者間人工授精(Artificial Insemination of Husband)を、AIDというのは非配偶者間人工授精(Artificial Insemination of Donor)を意味します。前者は夫の精液を、後者は精子提供者の精液を直接子宮腔内へ注入する方法で行います。
フーナーテスト(ヒューナーテスト)陽性の場合や、排卵日に性生活を送ってもなかなか妊娠しない場合、乏精子症や精子無力症など精子に不妊症の原因があると考えられる場合、性交障害がある場合などが人工授精の適応となります。
通常はまず5回くらいは連続して行うものですが、少なくとも10回以上施行しても妊娠しない場合にはそれ以上繰り返しても妊娠する率はかなり低く、他の方法へ切り替えたほうがよいでしょう。
体外受精とは、体内で受精が難しいと考えられる場合に行う方法で、文字通り体外で受精を行う方法を指します。現在最も一般的であるのはIVF-ET(体外受精-胚移植)ですが、GIFT(配偶子卵管内移植)、顕微受精(ICSI;卵細胞質内精子注入法、ほか)あるいは凍結胚移植なども含めて体外受精と呼ばれています。
体外受精は、卵管が閉塞している、乏精子症や精子無力症など精子に原因がある、免疫系に原因がある、AIHを何度も施行しても妊娠しない、子宮内膜症があって妊娠しない、原因不明である、などのケースに適応されます。
それぞれの状態によって、どの方法が適しているかは異なります。どのような方法で治療を試みるかは、医師によくご相談ください。