気になる不正出血、原因は?
おはようございます!
チリの鉱山の落石事故に関するニュースが連日報道されています。33人の作業員は事故が発生した5日以降、坑内に閉じ込められたままです。その作業員33人の生存を知らせるきっかけとなったのは、63歳の作業員が妻へあてた手紙だったそうです。
「愛する妻へ 片時も、お前への思いがやむことはない」
救助隊が捜索のために掘削したドリルの先についていたとのこと。ご家族はどんなにかほっとしたことでしょう!
地下700メートルに閉じ込められた作業員の救出には、なんと4ヶ月かかるそうです。細い穴から食料の差し入れができるようになっており、また地下の作業員と地上の家族が会話をできるように、穴の中を通信ケーブルが通されました。家族との会話ができるというのは救いのように感じられます。閉じ込められた方々の一日も早い救出をお祈りします。
さて、今日は、不正出血についてです。
「不正出血があったら、すぐに婦人科を受診しましょう」ということが、よく言われますね。このj不正出血って、良く聞く言葉ですが、何なのでしょうか。また、どうして受診が必要なのでしょうか?
不正出血というのは、通常の月経以外のときに、腟や子宮などから出血があった場合のことです。出血の量は、ほんの少しの場合もありますし、かなり大量の出血がみられることもあります。また出血する時期も、月経の前後や中間期、あるいはセックスのあと、突然の出血など、人によってさまざまです。
不正出血の裏には、思わぬ病気がかくれていることがあります。「ちょっとだし、大丈夫」なんて思って放置していると、大変なことになるかもしれません。ですから、早めに受診し、きちんと診断を受ける必要があるのです。
不正出血には大きくわけると、機能性出血と器質性出血とがあります。
機能性出血というのは、ホルモンバランスの乱れなどが原因となるもので、特別の病気とは関係なく起こる不正出血です。月経と月経との中間期(排卵期)に起こる中間期出血はその典型で、思春期や更年期の女性に多くみられます。ストレスや不規則な生活などが原因で、ホルモンバランスをくずし、不正出血することもあります。
器質性出血というのは、なんらかの病気などが原因で起こる不正出血です。病気には子宮がん(子宮体がん、子宮頸がんなど)、子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮内膜炎、腟炎などから、外陰部の軽い炎症にいたるまで、さまざまなものがあります。
不正出血があったら、大切なことは、自己判断をしないことと、シグナルを見のがさないことです。出血量が少ないと、つい軽く考えがちですが、くりかえし起こったり、不定期の出血がある場合には、放置してはいけません。
また出血は赤い色とはかぎりません。薄いピンク色や褐色のこともあります。おりものに混じった、少量のわかりにくい不正出血もあります。不正出血に一度でも気づいたら、その後もしばらくは注意してチェックするようにしましょう。
病気のなかには、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどなく、少しの不正出血やおりものの変化が数少ない症状というものがたくさんあります。それだけに不正出血があったら不安がるだけでなく、からだが自分に教えてくれるサインだと考えて、早めに受診しましょう。