子宮卵管造影検査って、どんなもの?
休暇が終わり、今日からお仕事の方も多いのではないでしょうか?休暇のつもりが、家族サービスで全然休めなかった、なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。今日から気持ちを切り替えて、一週間がんばりましょう!
さて、今日は、子宮卵管造影検査についてお伝えしたいと思います。
不妊治療の重要な検査の1つに子宮卵管造影があります。この検査は文字通り、子宮の内部の形の異常と、卵管の通過性を調べるもので、不妊症の検査においては、初期におこなわれることが多いようです。
もし両方の卵管が閉塞していれば、通常の夫婦生活はもとより、人工受精を行っても妊娠は期待できません。また、子宮の中に壁ができて2分される双角子宮でも、その程度によりますが、妊娠が困難な場合もあります。そういうことを診断するために子宮卵管造影はおこなわれます。
子宮卵管造影検査を行う際は、子宮口からカテーテルを子宮の中に入れて、造影剤を注入して、レントゲン写真を撮ります。卵管は長さが約10cmで、直径は細いところで約1mmです。そこに造影剤を注入します。もし卵管が詰まっていればその先へは造影剤は流れていきませんから、 その先は写真には写りません。子宮の内側の形や、卵管と卵巣の癒着なども調べることができます。
卵管は微生物の感染によって閉塞を起こしやすい場所です。最近増加傾向にあるクラミジアの感染によって、閉塞を起こすことは よく知られていますが、その他にも淋菌や大腸菌の感染によっても閉塞は起こりえます。クラミジアに感染していたか(しているか)は、採血によって調べられますので、不妊症の検査の最初の頃におこなわれます。
子宮卵管造影には治療的な側面もあり、卵管が完全に閉塞した場合は別ですが、通りが悪いような程度であれば、この検査の後に妊娠する場合があります。また、軽い癒着ははがれてしまうともいわれています。
産婦人科医の統計でも子宮卵管造影検査の6ヶ月、特に最初の3ヶ月間に妊娠率が高いことが知られています。問題点として、子宮卵管造影は大なり小なり痛みを伴うことが多いようです。しかし、強い痛みを感じた場合には、どちらかの(もしくは両方の)卵管の通りが悪いことが多い可能性が高いと考えられています。