凍結受精卵って、どういうもの?
おはようございます!
三連休初日に各地で梅雨明けとなりましたが、気温がほとんど人肌(?)のように感じられる休日でしたね。いよいよ猛暑が始まったなー、と感じます。
今日からまたお仕事の方も多いことと思います。今週も一週間、がんばりましょう!
さて、今日は、凍結受精卵についてお伝えしたいと思います。先日も、42歳のセリーヌ・ディオンが、10年ほど前に凍結しておいた受精卵によって双子を妊娠したとの報道があり、凍結受精卵が話題になりましたね。
弊社は、日本で唯一凍結受精卵の移送による代理出産プログラムをご提供しているエージェンシーですが、「凍結受精卵って、どのようなものですか?」というご質問を受けることがあります。
凍結受精卵とは、体外受精によって作られた受精卵を、凍結して保存しておく方法です。
世界で初めて凍結しておいた受精卵からの妊娠例が報告されたのは、今から27年前の1983年、オーストラリア、メルボルンのモナシュ大学の例です。当時の成功率はかなり低かったのですが、現在までに様々な改良が加えられ、その成功率も飛躍的に高まりました。今では、生殖補助医療技術の一つとして欠かすことの出来ない技術となっています。
現在主流となりつつある凍結保存法はガラス化法(Vitrification法)と呼ばれ、もっとも成功率が高い方法と言われています。凍結の際には耐凍剤と呼ばれる保護物質を凍結保存液に添加していますが、この種類と量が生存性に大きく影響します。胚は特殊な保存容器に格納され、マイナス196℃の液体窒素に入れることで一気に冷却、凍結を行います。
胚の凍結保存は、近年精度が非常に高まり、ほとんどの胚は生存したまま移植に用いることが出来ます。しかし、残念ながら 100%の生存率というわけではなく、回復率は97~98%です。ごく一部ですが、胚凍結-融解の過程でダメージを受け、移植を行う事が出来なくなる場合もあります。
凍結した胚は、理論的には半永久的な保存が可能であると言われています。また保存期間による影響もこれまで報告されておりません。
弊社では、それぞれの方のご状況に合わせて、最も適したプログラムをご提案できるよう、これからも努力して参ります。今後とも、ご声援宜しくお願いいたします。