レーザーアシステッドハッチング(LAH)って何?
おはようございます!
今朝のニュースで、国際通貨基金(IMF)が年次審査の結果、日本に消費税率15%への引き上げを提示したという記事を見ました。日本の財政事情を考えれば消費税率アップは仕方ないのかな、と個人的には思うのですが、一般市民の家計はどんどん厳しくなるばかりです。贅沢品と生活必需品は税率を変えたり、所得によって徴収率を分けるなどしてもらわないと不公平だなあ、という気がします。
さて、今日は「アシステッドハッチング」についてです。
卵子は、透明帯という膜に覆われており、受精した卵は透明帯の中で分割しながら成熟して胚盤胞になります。この胚盤胞は、子宮に着床する前に透明帯を破って外にでなければなりません。これをハッチング(孵化)と言います。
ところが、透明帯が厚かったり、硬かったりすると、透明帯を破れなかったり、破るのに時間がかかってしまう可能性があります。透明帯から受精卵がでることができなければ、着床もできなくなってしまいます。そこで、受精卵が透明帯を破るのを助けるために、「アシステッドハッチング」という技術が考案されました。アシステッドハッチングでは、胚移植する前に透明帯を薄くしておきます。
アシステッドハッチングには、
1.マイクロピペットで膜を切開する
2.酸(タイロード)を吹きつけて膜を薄くする
3.レーザー光線で膜を切開・薄くする
などによる方法があります。
レーザーアシステッドハッチングは前2者に比べて卵に悪影響が少なく、安全、正確で妊娠率も上がります。従って、現在注目されている技術の一つです。この方法は、特に今まで妊娠できなかった方や高齢の方、また解凍胚移植の際などに有効な方法と言われています。