移植胚(受精卵)のルールにも日本と海外で違いがあるんです!
おはようございます!
梅雨はなかなか明けませんねー。
毎日ムシムシ状態の日が続きますが、皆さんお体にはくれぐれもお気をつけくださいね。
今日は移植する胚(受精卵)の数において、日本と海外では違いがあることをご説明したいと思います。
不妊で悩まれている方にとりまして、辛い体外受精の準備期間を終えた後に得た新生胚(受精卵)、又は凍結胚(受精卵)はとても貴重であり、また前回移植して妊娠にいたらなかった方は特に、1つではなく、2つや3つの胚を同時に移植したいと思われる方が多数おられます。
しかし日本では残念ながらそれは難しい状況になっています。
理由は2008年4月に、日本産婦人科学会から、「生殖補助医療における多胎妊娠防止に関する見解」として、「移植する胚は原則として単一とする」と
いう会告が出されているためです。(注1)
一方、アメリカやインドや韓国では、胚を一つしか移植してはいけないというルールはなく、むしろ通常2個から3個移植されることになっています。
これにより妊娠する確率が飛躍的に上がることも事実です。
もちろん一つの胚しか移植しないという選択もできます。
複数の胚を移植するということはメリットだけではなく、もちろん双子が生まれる確率も高くなり、母体へのリスクも上がることになります。
そう言ったことから、代理母にとっては複数の胚を移植することを嫌がる方もおられます。
(注1)
「35歳以上の女性、または2回以上続けて不妊不成立であった女性に関しては、2胚移植を許容する」という但し書が例外の措置として存在します。