ミシェル・リー、妊娠拒否と代理母探しの影響
今日の記事はあまり書くのも辛いのですが、大きく取り上げられたニュースですので、私のコメントを書きたいと思います。
先日、以下のようなニュースがありました。
ミシェル・リー、妊娠拒否で「代理母探す」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090508-00000170-scn-ent
2008年11月に、香港の大富豪、ジュリアン・ホイ氏と結婚した女優のミシェル・リーさん。
夫との別居や妊娠にまつわる数多くの報道について、イベントで真相を語った。
ミシェルさんは香港の宝石店のオープニングセレモニーに参加。
挙式から半年過ぎても別居状態だった2人だが、間もなく新居が完成し同居を始めるという。
ミシェルさんは、「新婚生活を楽しみたい。部屋を汚したくないので、しばらく子供はいりません。
本当は出産を経験したくないので、代理出産してくれる香港女性を探したい。 これから夫を説得します」と赤裸々に本音を語っていた。
(情報提供:YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア))
この記事を読んで、日本においてまた代理出産のイメージが誤った方向に向けられるのではないかと危惧いたしました。
多くの方に勘違いして頂きたくないのですが、代理出産とは御自身で子供を産むことが出来ない女性が選択する医療(治療)です。
それはどのクライアントにも言えますが、最後の選択肢の一つであり、最初からそれを望むような方はおりません。
代理出産にいたるまでには、想像もできないような、大きな苦しみや悲しみを体験されている人が多数です。
「出来ることなら、自身で子供を産みたい」
この思いがあってのこその母親であり、我が子です。
ここで取り上げられているミシェルさんの発言が本当だとしたら、それは代理出産だけの問題ではなく、根本的に彼女の人や社会に対する思いが傲慢としか言えません。
彼女のこの発言は、どれだけ多くの不妊で悩んでおられる方々を馬鹿にしているのだろうと私には思えます。
確かに今の時代はお金さえあれば生きていけるでしょう。
ですが、それは20世紀の古い考えであって、これからの時代は目で見えない部分である心の豊かさや思いやりや相互理解や正しい価値観を持つことがより重要視される社会になるのではないかと信じています。
今後代理出産やクローンだけではなく、更に進んだ医療技術が生まれることは明らかです。
その際、重要なことは、その技術を使う人間の心が一番大切になると信じております。
どうかそれらの技術が傲慢な金持ちのためではなく、本当に日の当たらないところで苦しんでいる方々のために使うことができるようになればと切に願います。