こころの健康
皆様こんにちは!遂に夏至を迎えましたが、本格的な夏が来る前に、果たして梅雨はやってくるのでしょうか?雨ばかりの日々は鬱々としますが、梅雨が来ないことも不安になってしまいますよね。
私はこのじめじめの暑さを凌ぐために、クリスマスソングを聴き始めました。クリスマスを想像するだけで、意外と体感温度が下がったりします。是非試してみてください。
さて入社して既に1ヶ月が経過し、不妊治療のことを勉強したり、ご面談に同席させて頂いたりする中で、不妊治療に臨まれるカップルの「こころの健康」が非常に気になっております。そこで今回は「妊活うつ」を題材とし、ブログを書いていきたいと思います。
「妊活うつ」とは
「妊活うつ」とは、妊活中にうつ病を発症、またはうつ状態になることをさしますが、診断名として「妊活うつ」がつくわけではありません。妊活中のストレスをきっかけに、「病的なエネルギーの低下」があれば妊活うつ、うつ症状でとどまれば適応障害などと診断されます。
不妊治療による心のストレスレベルは、がん患者が抱える負担と同じレベルと考えられております。
不妊治療は不確定要素が多く、妊娠には個人差も大きく関与します。原因不明の不成功が続くとゴールが見えず、かといって不妊治療をやめるタイミングもなく、物事が迷宮入りしていくことと存じます。心の不調は目視も数値化もできないため、「鬱かも」とでも考えない限り、気付けないものです。
少し立ち止まって考える
「妊活うつ」と診断された方の中で多かった症状が下記のものになります。
>「楽しい」「うれしい」などの感情を感じない
>あらゆる出来事に興味が持てなくなった
>妊娠を焦る気持ちがとまらない
>突然悲しくなり、涙が出てくる
>「自分なんて」と自己否定したくなる
>パートナーに対してイライラしてしまう
>他人の幸せを喜べない、自分と比較してしまう
>妊娠中や産休明けの人を見ると情緒不安定になる
>眠れない、寝てもすぐに起きてしまう
>「死にたい」「消えたい」と考える
「○個該当したら妊活うつ」というものではありませんが、該当するものがないか、ご自身は人生を楽しめているか、少し立ち止まって考える時間を設けてみてください。
「悩み」と「ホウレンソウ」
妊活うつになる原因は無限にありますし、各々ストレスと感じることは異なります。「悩み」に優劣はありませんから、皆様が抱えるそれぞれの「悩み」を重要な問題として考えて頂きたいです。もし、今心身に不調を感じていましたら、一人で抱え込まず、周りに相談してください。
相談の方法としては以下の5つが挙げられます。
- 婦人科の主治医に相談する
- 心療内科を受診する
- パートナーに相談する
- パートナー以外の頼れる人に相談する
- インターネット・SNS利用して発信(発散)できる場所を見つける
心療内科はハードルが高いと考える方も多いと思います。ですが、虫歯ができたら歯医者に行くように、心が不調なときは心療内科に行っていいのです。向精神薬を出すだけが心療内科ではありませんので、「心の不調のプロ」に頼ってみることも、方法の一つとして検討していただきたいです。
「悲しみ」という感情を無視せず
卵子の老化や出産の侵襲を考慮すると、1才でも、1ヶ月でも早く妊娠したいと思われると思います。ただ、心身の不調は妊娠率に影響を与えますから、一旦妊活を休憩してみることもいいと思います。休憩して、不妊治療に費やしていた時間とエネルギーを、ご自身に回してみてもいいのではないでしょうか。
最後になりますが、“It’s okay to be sad”. 正常胚が得られないことも、化学流産も「喪失」です。 「悲しみ」という感情を無視せず、悲しい時はしっかり悲しんで、涙を流し、ストレスを発散していきましょう。一度きりの人生ですから、楽しんでいきたいですね。
参照HP
-https://www.haramedical.or.jp/column/staff/mental_upset.html
-https://www.tokyo-yokohama-tms-cl.jp/pregnancy-depression/
-https://kiba-park.jp/infertility/stress/
-https://health.clevelandclinic.org/benefits-of-crying
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