R.Tさん

初めての卵子ドナー体験で感じたこと

私がドナーに応募した理由は、臓器提供と同じ考えで、自分の卵子が役に立つならぜひ使って欲しいし、その結果生まれた子供が幸せになるなら、とても嬉しく思うからだ。
しかし、未経験なこともあり、始めてのタイでやっていけるか・タイの医療は信用できるのか・全身麻酔を使うこと、などの心配があった。
しかし実際にプログラムに参加すると、不安点はすべて払拭された。

始めてのタイでやっていけるか、の点では空港からホテルまでの送迎があったり、病院へは担当者が送迎してくれるので、決められた時間にロビーに行くだけでとても楽だった。
分からないことや不安なことは、担当者にすぐに電話して聞くことが出来るので心強かった。
フリーな時間にはマッサージをしたり、買い物をしたり、美味しいものを食べたり、象に乗ったり・・・ととても充実していた。

タイの医療は信用できるのか、の点では、病院は予想外に清潔感に溢れ、日本と比べてしまうと従業員の私語は多かったが担当医の診察はしっかりやってもらっていた印象だった。
病院での拘束時間は多くて4時間、少ないときで1時間とバラバラだが、待合室には飲み物もあるし、それ以外はフリーなので苦痛に感じることはなかった。
毎日同じ時刻にする自己注射は、針が細いため簡単に刺せた。

全身麻酔を使うことに心配していたが、手術当日は着替えて、手に麻酔をして・・・気がついたら終わっていた。
当初、麻酔がうまく効いていないのではないかと思うくらいあっという間だった。

このプログラムにおいて嫌なこと・苦痛なことは何一つなかった。
あえて、強いてあげれば普段私は生理痛がないので、手術直後の「生理痛のような痛み」は痛かったが、翌日以降は全く問題なかった。
プログラムを終えて、依頼者が喜んでいた、という報告は自分でも驚くくらい感動し、嬉しく感じた。
変な話だが生きてて良かった、と思えるくらいだった。

総合的には楽しかった、嬉しかったの言葉に尽きる。
もし必要とされるなら、また参加したい。