女性としての自分自身の体と向き合うことができました
今回、初めてエッグドナーボランティアに参加させていただきます。
私は小さい頃から当たり前のように女性の人生は、好きな人と出会い、結婚して妊娠して出産するものだと信じて疑いませんでした。
しかし、成人になり周りが結婚や妊娠、出産となる中で「赤ちゃんをなかなか授かることができない」「治療をしている」といった声が聞こえてくるようになりました。
私にとってそれは衝撃的で自分自身にも将来起こりえることでもあり、また同じ女性として何かしてあげられないかという気持ちになりました。
これがドナーボランティアに応募したキッカケです。
応募するにあたり、まずは自分の体が健康かどうかを検査します。その過程が自分自身の健康状態を知る機会にもなり、とても勉強になりました。
採卵自体は、海外で行われます。
その国での滞在中も最初から最後まで現地のスタッフの方々が仕事の時間以外の自分の時間を使ってまで親身に私たちをサポートしてくれます。
業務的な事はもちろんですが、仕事以外の個人的な相談も含め色々な事に対応してくれて、とてもリラックスした状態でボランティアを遂行できたと感謝しています。
二週間の滞在を終える頃には、スタッフさんにもう会えないのかと思うと少し寂しくなるぐらいです。
不妊治療というのは、晩婚化している現代において、高齢化出産と伴い増加してくると考えます。
そしてそれは、人事ではなく自分自身、また今の若い人達に起こりえる事でもあるのです。
妊娠や出産については、学校の保健体育でしか知識を得ることができない日本は、その点ではとても遅れていると思います。
女性はもっと若い時期から自分の体について理解を深める事が必要です。
日本ではドナーボランティアについての理解がまだ乏しいし、それらの事はとてもデリケートなものでタブー視されていると感じてます。
もっと社会が理解を深めて、助けを必要としている人に手を差し伸べることができれば、幸せを得る人が多くなるのではないか。今回のボランティアを通して思いました。
ドナーボランティアを受ける方は様々かもしれませんが、私が感じたのは一つの命を生み出すまでに多くの人達が関わっているという事。
渡航費・宿泊費・検査費等々、多くの金額が関わっていることはもちろんの事、日本国内のスタッフ、その国の現地スタッフ、影で支える多くの人達が支え合って、私たちボランティアは初めて、提供できるという事。
ボランティア側だからといって与えるだけではなく、このドナーボランティアを通して、女性としての自分自身の体と向き合うことができまた命についても考えさせらる、自分にとって大きな経験となりました