ポリープについて
細胞が増殖して、臓器の粘膜の上に隆起してできた突起物のことを「ポリープ」といいます。基本的に良性の隆起性病変をいい、目で見て診断します。
ちなみに、ポリープの語源は、ギリシャ語の「polupous(「多くの足」という意)」に由来しています。
ポリープは、管状あるいは袋状の臓器にできるもので、たとえば肝臓や膵臓のような中身が詰まっている臓器には出現しないとされています。小さいうちはあまり問題がありませんが、大きくなってねじれたり、炎症を起こすと、痛みや出血をともないます。
「子宮頸管ポリープ」の症状や治療法
炎症がきっかけで子宮頸管の粘膜が増殖し、頸管にキノコのようなポリープができる病気です。
数mm~数cmほどの大きさで、1つだけできる場合が多いです。
ほとんどは良性ですが、まれにポリープ状の悪性腫瘍の可能性も考えられるので、原則として切除して細胞組織を調べます。
<症状>
わずかな刺激で出血しやすく、性交や運動の後に不正出血が出ることがあります。おりものの増加がみられます。
<治療法・切除する場合>
通常は麻酔なしで、外来で行います。切除したポリープの細胞組織を調べ、悪性の有無をみます。
「子宮内膜ポリープ」の症状や治療法
子宮内膜から子宮の内側に向かってできたポリープのことです。出現には女性ホルモンの乱れが関わっていて、子宮内膜症が進行するにつれて、併発することが多いものです。
大きさは1cm未満のものがある一方、2cm以上のポリープになることがあります。
40~50代に多くみられますが、不妊治療をしている中で子宮内ポリープが見つかることもあります。
ほとんどが良性ですが、悪性のこともありますので、慎重に検査の必要があります。
<症状>
無症状、過多月経、不正出血のほか、ひどい生理痛を起こすこともあります。不妊の原因になる可能性があります。
<治療法>
月経時の出血とともに自然に取れてなくなることもありますが、手術でとるのが一般的です。
卵子提供をお考えの方は、定期的に子宮の状態を確認し、ポリープや筋腫が見つかった場合には主治医の先生にお早めに相談をしましょう。
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