卵子提供はいつから考える
すっかり梅雨らしくなりましたね!
言うことをきかない髪を恨めしく思うものの、お肌の潤いには良い季節です。
さて、弊社での最初のご面談で「他の方々はどういうきっかけで卵子提供に切り替えるのでしょうか」というご質問をよくお受けします。
ご相談にお越しになる方のご事情はそれぞれです。
・ 卵は採れるけれど、何度移植しても着床しない
・ 受精卵が育たない
・ 卵の質が悪いと言われた
・ 採卵ができなくなった
・ 医師に「もうこれで最後にしよう」と言われた
医師の言葉などをきっかけに、キッパリと切り替える方。
治療に行き詰って、何をしたらよいのかも分からず、ご自身のおかれている状況を確認したくてご相談に見える方。
不妊治療を受ける事自体、極めてパーソナルな事ではあるのに加え、卵子提供は実際にお受けになった方の体験が、ネットなどで気軽に共有される状況になく、「他の方」がどうしておられるのかが気になるのは、ご自分の選択を、少しでも多角的に見つめてみたいというお気持ちからだと感じます。
以前にもご紹介しましたデータです。
医師の方が執筆されていた記事からのいただいたデータでしたが、ご自身の不妊治療の今後をお悩みの方に、参考になるかもしれませんので、再度ご紹介します
体外受精においては、
・採卵された卵の3分の1が移植に使用されている
・採卵により20個の卵が得られた場合、20 × 30%で使用される卵子は6.6個くらい。
・6.6個の卵を、一回につき一個移植した場合、20代の妊娠率40%に当てはめると、6.6 × 40%で、2.6回妊娠できる。
・20代の流産率は約17%なので、2.6 ×(100%-17%)で、20個の卵があれば出産に至るの2.3回。
同じ計算をしていくと…
40歳での出産は0.86回
40歳では、20個の採卵ができても1回の出産に至れないという事になります。
因みに、前提となっている「20個」の卵子を得るために想定される卵胞刺激及び採卵手術の回数は20歳代ならば2回、40歳は5.9回必要になる計算とのこと。
客観的な数値に乏しい「卵子提供を考えるとき」ですが、時にはご自身の状況と切り離し、客観的な数値を見て検討してみる事も必要かもしれません。