「後悔したから知ってほしい」妊娠中に風疹にかかった母親の思い
皆さん、こんにちは。
インフルエンザ流行もピークをむかえているようです。
「風疹」という病気、妊娠中の女性がかかると、赤ちゃんに影響が出る可能性がある怖い病気です。娘が両耳に障害を負って生まれた母親の思いを取材しました。
生まれつき耳が聞こえない女の子。母親には1つの後悔があります。
「自分が(予防接種を)受けてたらこうはなっていなかった。自分が後悔したからこそ知ってほしい」(母・長澤由樹さん)
母親のお手伝いをする長澤柚希ちゃん(3)。生まれつき、耳が聞こえません。原因は、母親が妊娠中にかかった風疹でした。風疹は発熱や発疹が出るウイルス性の感染症で、ほとんどの人にとっては治る病気です。ただ、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出るおそれがあるのです。
「検査台に乗るのが怖くて。もう不安が一番ですよね。80%の確率でおなかの中で死んでしまう。生まれてきても90%は障害者ですと」(長澤由樹さん)
風疹は、日本では2012年から翌年にかけて流行し、およそ1万7000人が感染しました。この時期に生まれた45人の赤ちゃんが心臓などに障害が出て、少なくとも7人が生後5か月を前に亡くなりました。2013年に生まれた柚希ちゃんは、両耳に障害を負いました。
「注射1本で防げるので、自分もすごく後悔したし、自分がつらい思いをさせる側にもなるから、うつしたってだけで、全員が予防接種を受けてほしい」(長澤由樹さん)
風疹のワクチンは、現在では小学校に入学する前に2回、無料で受けられます。ただ、1990年より前に生まれた人の場合、ワクチンの接種が1回だったり、全く受けていない人もいます。中でも、30代から50代の男性は特に免疫がない人が多くいます。日本産婦人科医会は、先月、2020年までに国内から風疹をなくすことを目指す「風疹ゼロプロジェクト」を立ち上げました。2月4日を「ふうしんの日」と定めて、日本で風疹が再び流行しないために、妊娠の可能性がある女性だけでなく、免疫を持たない全員にワクチンを受けてもらおうと呼びかけることにしています。
「本当に願うことは(風疹の感染が)ゼロになってほしい。みんなが予防接種を受けてくれれば一番良いなと思います」(長澤由樹さん)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170203-00000083-jnn-soci
風疹抗体ワクチンは妊娠予定2ヶ月前まで接種頂けますが、早めに対応頂いた方が安心ですね。
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