着床の窓

こんにちは。
東京は急に肌寒くなって、そろそろ冬物を出そうかと悩む今日この頃でございます。

栗

「着床の窓」一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
一般的に、凍結融解胚盤胞を複数回移植しても着床に至らないことを「反復着床障害」と言いますが、多くは胚の染色体異常が原因ではと考えられてきました。
「着床の窓」ともいわれているインプランテーション・ウィンドウは、簡単にいえば着床可能な時期ということになります。この時期、子宮内膜の表面には受容体のようなものが出現して、受精卵を受け入れるのに最適な環境になります。
形態学的に良好な胚を3回以上移植しても着床に至らない場合、臨床の現場では着床不全(着床障害)を疑います。原因として、子宮筋腫(粘膜下筋腫)、子宮内膜ポリープ、子宮内腔癒着などの子宮内腔病変の他、卵管水腫の存在、胚の染色体異常の発生頻度増加、血栓症(先天性・後天性)などがあげられますが、原因不明のケースも多くあります。その中で、着床ウィンドウ(window of implantation, WOI)のずれ(移植時の子宮内膜が、胚を受け入れる状態になっていない)も、一因として示唆されるようになってきましたが、依然として多くの施設では移植日を個別化することなく、皆等しく、胚の発生段階に合わせた移植日(たとえば初期胚ならday2 or day3、胚盤胞ならday5)が設定されています。一方で、着床ウィンドウと関わりがある遺伝子の発現、発現異常について、非常に多くの研究結果が報告されてきました。著者らのグループは、10年の長きにわたるそれらの研究結果に基づき、自然周期あるいはホルモン補充周期において、特定の遺伝子発現のパターンにより内膜がreceptive(受容能あり)か否かをコンピューターで診断するツール(endometrial receptivity array : ERA)を開発しました。ERAの正確性は子宮内膜組織診を上回り、かつERAの診断結果は同一患者において、初回検査後29-40ヵ月を経過しても再現性があることが示されています。
引用⇒http://www.ivf-kyono.com/column/000548.html

医学はどんどん進歩していますね。
また、日本でもERA検査が可能なクリニックが増えてきているので、気になる方は一度お調べしてみてくださいね。

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