顕微授精(ICSI)とは

こんにちは。本日東京は涼しげな風が大変心地よいです。

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桜がきれいに咲いていたのもつかの間、あっという間にゴールデンウィークが始まりました。
もうお休みが始まり、どこかへお出かけの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今日は不妊治療における授精方法についてお話しさせていただきます。

弊社の卵子提供プログラムでは、卵子を提供する第3者(卵子提供者、ドナー)
から卵子の提供を受け、ご主人の精子とドナーの卵子を体外受精にて受精させ、
その後奥様の子宮に受精卵(胚)を移植をするのですが、受精方法は
ほとんどの場合顕微授精を用います。

顕微授精や人工授精、体外受精と、卵子と精子の授精方法にはいくつか技術が
ありますが、それらにはどのような違いがあるのでしょうか。

人工授精(AIH):
”人工的に卵子と精子を受精させる方法” ですが、人工授精とは採取した
精液をカテーテルを使用して子宮内の卵子が受精しやすい場所に
直接注入する方法です。
最近の人工授精では、優良な精子を選別し、子宮内に注入する方法が
取られているそうです。

体外授精(IVF):
体外授精とは、主に媒精という方法を指します。
媒精とは、一般的にはふりかけとも呼ばれ、卵子を受精可能な
成熟状態で採卵して、卵子に精子をふりかけて、精子が自然と
入っていくのを待ちます。体外受精を行う際には、一つの卵子に対して
10万個~20万個の活動をしている精子が必要になります。

顕微授精(ICSI):
正確には、顕微授精は体外受精の方法の一つですが、一般には
体外授精とは別に、顕微授精と呼ばれています。

字に書く通り、顕微鏡下にて一つ一つの卵子細胞質の中へ
ごく微細な針を刺し、精子を注入し授精させる方法です。
顕微授精を用いた場合には、卵子一つに対して必要な精子は
一匹の為、例えば全体的な精子の状態があまりよくない場合にも、
優良な精子を選んで授精させることが可能となります。

弊社の卵子提供プログラムにおいては、授精をさせた受精卵は
その後培養士さんの技術により培養されていきます。
そして受精卵の分割が進み、
受精卵 → 分割卵 → 桑実胚 → 胚盤胞 と育っていきます。

本当にすごい技術ですね。