良好な出産率が上昇 – 米国における卵子提供の現状
街を歩いていると、どこからかジングルベルが聞こえてくる季節になりましたね。
来週になればきっと一気にクリスマスカラーになるのでしょうね。
例年の事なのですが、年末になると弊社へのお問合せ数が増える傾向がございます。
ご面談のご予約がなかなかお取りできずご不便をお掛けしましておりますが、良い結果の為にも十分に時間的な余裕を持ってご相談ください。
さて、米国の研究チームが、この10年の卵子提供の状況に関するデータを分析致しました。
米国では卵子提供を含め、体外受精での妊娠についてはその結果について政府への報告義務があるため、未だ卵子提供数すら未知数な日本のデータと比べますと、信頼度の高い報告と言えます。
米で卵子提供が増加 10年で1.7倍 良好出産の女性も増加
女性が自分の卵子で妊娠できない場合に、第三者(ドナー)から提供された卵子で体外受精をするという方法がある。倫理的な問題もあって日本では広く行われていないが、多くの先進国で女性の出産年齢が上がり、卵子の老化による不妊が問題となる中、米国では過去10年でドナー卵子による体外受精の件数が1.7倍に増えたことが分かった。米エモリー大などのチームが米医師会雑誌(JAMA)に報告した。
チームは、体外受精の実施施設が毎年国に報告する実績データを2000~10年まで収集。全米の施設の93%に当たる443施設分を分析した。
それによると、ドナー卵子による体外受精は00年に1万801件だったが、10年には1万8306件に増えた。ドナーの平均年齢は28歳、患者は同41歳で、10年前とほぼ同じだった。
早産や多胎、未熟児ではない良好な出産に至った女性の割合は00年の19%から10年は24%に改善。受精卵を凍結して用いる割合が増えたことや、子宮に移植する受精卵の数を減らすよう推奨されるなど、この間の変化が影響した可能性がある。
卵子提供には排卵誘発剤を使うため、ドナーには薬の副作用のリスクがある。米国での提供は原則有償で、米メディアによると、日本円にして数十万~100万円がドナーに支払われることが多い。日本では難しいこの治療を米国で受け、帰国後出産する日本人女性もいる。
論文にコメントした別の専門家は「卵子提供は今後も減らないだろう」と指摘。現在の米国のシステムではドナーの健康状態などを追跡できないため、改善が必要と提言している。
2013.11.26 07:40 [ライフスタイル]
以前は「年齢的にも一気に双子にしたいんです!」というご希望や、妊娠率を高める為複数個の胚移植をご希望の方が多かった弊社でも、着床前診断等で着床率の高い受精卵を選択できる等の背景もあり、最近では1個の移殖にとどめる方が増えております。それが結果的に良好な出産に繋がっているという事かもしれません。