日本での生殖補助医療の現状

抜けるような青空だった今日、空気はすっかり冬の気配でした。

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さて、32万6426件、これは何の数字かお分かりでしょうか。
これは2012年に日本で行われた生殖補助医療の件数です。

「生殖補助医療」とは生殖医療のうちでも人工的な介入がある治療の総称で、日本生殖医学会のHPによれば下記のようなものです。
(1)体外受精・胚移植(IVF-ET)
(2)顕微授精(卵細胞質内精子注入法、ICSI)
(3)凍結胚・融解移植
日本生殖医学HP

この32万6426件という数字は、日本産科婦人科学会が1986年に登録制度を設けて以来毎年一回公表を行ってきた、登録施設で実施された生殖補助医療の治療成績の集計・解析から導かれた数字です。
集計によれば、この6年間で治療件数が毎年2~3万件ずつ増えているのだそうです。
【集計結果:日本産婦人科学会

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
《20》 年間32万件行われる生殖補助医

記事によれば2007年に31.2%であった40歳以上で治療を受けている方の割合は2012年には39.7%となり、その間一度も下がる事無く上昇を続けています。このままいくと2015年はいったいどれ程の40代の方が生殖補助医療を受ける事になるのでしょうか。

記事には興味深い数値も出ています。
日本の2倍の人口を要する米国での同年の治療件数は、日本のほぼ半分、約17万件だというのです。つまり日本はアメリカと比較した場合、人口当たり実に約4倍の治療が行われている事にります。
日本は『「不妊大国」なのです。』と記事にはありますが、本当にそうなのでしょうか。

子供を持ちたいと望む40歳以上の女性にも、養子縁組や卵子提供、代理出産といった選択肢があるアメリカと単純に比較はできないのでは?と思った秋の日でした。

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