43歳ターナー症候群女性、妹からの卵子提供を受け出産
こんにちは!
11月に入り、ハロウィンが終わったと思ったら、街ではもうクリスマスの飾りなども見られるようになってきました。
そろそろ冬支度、マフラーと手袋が必要な季節ですね。
さて、今日は卵子提供に関するニュースをご紹介します。
自然に妊娠することが難しいターナー症候群の主婦、山下真澄さん(43)=熊本市=が妹(40)から卵子提供を受ける不妊治療で妊娠し、先月下旬に無事、男の子を出産していたことが分かった。不妊治療の質の向上を目指す27クリニックで作る「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」が把握するケースでは、ターナー症候群の患者が国内で卵子提供を受けて出産した初めての例という。
山下さんによると、妹が採卵を始めたのは昨年6月。3回目の体外受精が実を結び、今年3月に妊娠が判明。妊娠中は血圧が高めだったため降圧剤を服用、塩分摂取も控えた。9月に一時入院し、10月下旬に帝王切開で出産した。
現在は母子ともに健康という。山下さんは「たくさんの人の祈りがあって生まれた命。子どもには誇りを持って生きていってほしい」と話している。
ターナー症候群は、通常2本あるX染色体が1本ないか、一部が欠けて起こる女性の病気。1000~2000人に1人の割合で発症する。生まれつき卵巣の機能が低く、月経も自然には起きにくい。山下さんは18歳からホルモン剤を飲んで月経を起こし、子宮が健康な状態に維持されていたため不妊治療を始められた。
同症候群の患者を対象とした国内の不妊治療は、JISARTが家族や友人からの卵子提供による体外受精を実施しているほか、民間団体が昨年、ボランティアの第三者による卵子提供の登録を始めた。【須田桃子】
ターナー症候群の患者の場合、国内でも一部の医療機関で、審査の基準をクリアすれば、卵子提供を受けることができます。
しかし、ドナーが見つからない、審査に時間がかかる、といった声も多く、実際のところ、国内で卵子提供を受けられるケースはごくわずかです。
このケースでは妹さんが40歳の年齢で卵子ドナーとなり、3回の体外受精で妊娠に至ったそうですが、一般的にはドナーの年齢が40歳というのは、卵巣機能の低下が考えられるため、あまり望ましくないとされています。
弊社では、ハワイ、タイでの卵子提供をご案内していますが、海外での治療の場合、ドナーの卵巣機能を重視するため、通常ドナーの年齢は30歳に設定されています。
また年齢だけがドナーとなる基準ではなく、健康状態、ホルモン値、感染症等、ドナーの審査には、多岐にわたる検査が行われます。
卵子提供を必要とする患者のほとんどは、高齢による卵巣機能の低下によって不妊となったケースに該当しますが、残念ながら、現状では、国内で高齢不妊の患者に対して卵子提供を行える医療機関はありません。
海外での卵子提供をお考えの方は、ぜひお気軽に弊社までお問合せください。